比較しながら覚える暗記術：効果的なテスト対策
前回のブログでは、スマホのボイスメモアプリを利用した暗記術についてお話ししました。ボイスメモを使うことで、どこでも簡単に暗記作業ができるというメリットがあります。今回のテーマも、効率的な暗記方法に焦点を当てますが、今回は少し違ったアプローチを紹介します。表を用いて、比較しながら暗記する方法です。この方法は、特に似たような性質や出来事が多く、混同しやすい内容を学ぶ際に非常に効果的です。
暗記には、単に知識を詰め込むだけではなく、どのように整理し、理解を深めるかが重要です。特に、テスト勉強では、覚えた知識を正確に引き出すことが求められます。そこで、表を使って情報を整理することで、視覚的にも頭の中で整理しやすくなり、記憶の定着が促進されます。この方法は、科目を問わず幅広く応用できるので、ぜひ試してみてください。
テストで高得点を狙うために
テスト問題には、似た性質や出来事など紛らわしいものが良く出題されます。例えば、歴史の年号や出来事、化学の用語や反応など、非常に細かい違いが問われることが多いです。これらの問題では、単に用語や概念を覚えるだけでなく、その違いや共通点をしっかりと理解することが求められます。似た用語を並べた選択問題などでは、正確に覚えていないと正しい答えにたどり着けません。このような状況を避けるためには、比較しながら覚えることが有効です。
例えば、英単語の学習において、accept（受け入れる）とreject（拒絶する）、increase（増加する）とdecrease（減少する）などの対義語をセットで覚えると、混同しにくくなります。このように、対になる言葉をセットで覚えることで、単語の意味をより鮮明に理解でき、記憶の定着も良くなります。
比較の重要性
似た性質や出来事など紛らわしいものは、それぞれを独立して覚えるより、セットにして覚えましょう。たとえば、英単語ならaccept / reject（受け入れる / 拒絶する）、increase / decrease（増加する / 減少する）、artificial / natural（人工の / 自然の）などの対義語をセットで覚えると、混同しにくくなります。
■ 科目別の比較例：化学
化学では、化合物と混合物、イオン化エネルギーと電子親和力、酸と塩基などの用語や性質を比較して覚えると効果的です。たとえば、化合物と混合物は、化学反応によって生成されるかどうかという違いがあります。イオン化エネルギーと電子親和力は、原子が電子を失う際と得る際のエネルギーに関連しています。酸と塩基は、それぞれ水素イオン（H⁺）と水酸化物イオン（OH⁻）を放出する性質があります。
■ 科目別の比較例：歴史
日本史や世界史では、異なる時代の政治、宗教、文化や戦争を比較して覚えると理解が深まります。たとえば、日本の鎌倉時代と室町時代を比較すると、鎌倉時代の武士の台頭と室町時代の将軍政治に共通点と相違点が見えてきます。鎌倉時代は武士が実権を握り、室町時代には将軍が政治を主導しました。文化面では、鎌倉時代は武士道や茶の湯が盛んでしたが、室町時代には禅宗文化が栄えました。戦争においても、鎌倉時代の承久の乱と室町時代の応仁の乱は、それぞれ時代背景に応じた複雑な政治的動きと関係しています。
効果的な表の作り方
このような比較による暗記を効果的に行うためには、表を作成することをお勧めします。単に箇条書きで並べるのではなく、簡単なものでいいので自分なりの表を作ることで、情報が整理され、視覚的にもわかりやすくなります。表は用語とその説明をまとめる形式で作ると良いでしょう。
まとめ
比較しながら覚えることで、情報の整理がしやすくなり、記憶の定着が向上します。表を活用することで、視覚的に情報を整理しやすくなり、紛らわしい用語や概念も整理して覚えることができます。次回のテスト対策に、ぜひこの方法を取り入れてみてください。
