メモを取りながら話を聞く力を鍛える!授業後の整理・復習・デジタル活用まで徹底解説
はじめに
授業中、ノートを取ることは多くの高校生にとって当たり前の習慣になっています。しかし、「メモを取りながら話を聞く」ことに意識を向けている人は意外と少ないかもしれません。メモを取ることは、ただ板書を写す以上の意味があります。授業中の重要な情報や、自分なりの理解、疑問点を記録しておくことで、学習効果を飛躍的に高めることができます。
さらに、授業後のメモ整理や復習方法、そしてデジタルツールを活用したメモ術までを組み合わせることで、学習効率は格段に上がります。本記事では、授業中から授業後までの一連の流れを踏まえた「メモを最大限に活用する学習法」を詳しく紹介します。
授業中のメモは「自分の言葉」で残す
授業中にノートを取るとき、先生の言葉をそのまま書き写しているだけでは、理解が浅くなりがちです。そこで大切なのは、自分なりの言葉に変えてメモを取ることです。
例えば、歴史の授業で「鎌倉幕府の成立」について先生が説明したとします。板書には年号と出来事が書かれていても、口頭で補足された理由や背景は書かれていないことがあります。その場で自分の理解に合わせ、「武士の力が強まり、朝廷の政治に不満を持ったから」などと簡単にまとめてメモしておくと、後から見返したときに理解しやすくなります。
また、授業中に出てきた疑問点や「これはテストに出そうだ」と思った情報も、その場でメモしておくと便利です。復習のとき、そのメモが学習の道しるべになります。
板書と口頭説明を両方拾う
授業では、先生が黒板に書く内容だけでなく、話しながら補足する情報にも重要なポイントが含まれています。特に、口頭で説明された例や背景知識はテストに出やすい傾向があります。
- 板書はきちんと写す
- 口頭説明の中で印象に残ったことはメモ欄や余白に書き込む
- 図や表が出てきたら簡単に描いておく
このように、板書+口頭説明の両方を記録する意識を持つことで、情報量が増え、理解の幅も広がります。
授業後のメモ整理法
授業が終わったら、メモをそのまま放置してしまう人も多いですが、それでは宝の持ち腐れです。授業直後の短時間で、メモを整理する習慣をつけましょう。
授業直後に3分間だけ見直す
授業が終わってすぐは、内容がまだ鮮明に頭に残っています。このタイミングで3分間だけでもメモを見返し、足りない部分を補足したり、略語を整理しておくと、後から見てもわかりやすいメモになります。
友達とメモを見せ合って抜け漏れチェック
同じ授業を受けていても、友達がメモしている内容は少し違うことがあります。見せ合うことで、自分が聞き逃していた部分や、友達が見つけた重要ポイントを補うことができます。逆に、自分のメモが友達の役に立つこともあります。
メモを使った復習ルーティン
メモを効果的に活用するためには、授業後の復習にうまく組み込むことが重要です。
ステップ1:メモ→ノートまとめ
授業中に取ったメモは、あくまで一次情報です。復習時には、それを整理してノートにまとめ直すことで、内容が定着します。特に疑問点はそのままにせず、教科書や参考書で調べて補足しましょう。
ステップ2:まとめたノートを再テスト化
ノートをまとめた後は、その内容を自分で小テスト形式に変えてみます。例えば、英単語の意味を隠して覚える、歴史の出来事の年号を穴埋めにするなどです。こうすることで、記憶の確認ができます。
ステップ3:テスト前にメモだけを読み返す
テスト直前は、全てのノートを読み返す時間がないことも多いでしょう。その場合、授業中のメモ部分だけを集中的に見ると、短時間で重要事項を復習できます。
スマホやタブレットでのデジタルメモ活用
最近では、スマホやタブレットを使ってメモを取る方法も増えています。便利な機能を活用すれば、紙のノートと併用して効率よく学習できます。
カメラや録音機能を使う
- 板書や資料をカメラで撮影して保存
- 重要な説明部分を録音して後で聞き返す
ただし、録音や撮影は学校のルールや先生の許可を得てから行いましょう。
依存しすぎない注意点
デジタルツールは便利ですが、すべてを録音・撮影に頼ると、授業中の集中力が下がることがあります。あくまで補助的な手段と考え、基本は自分の手でメモを取ることを習慣化しましょう。
メモを取らないと起こるデメリット
- 授業内容の記憶があいまいになる
- 復習のときに何を勉強すればいいか迷う
- テスト前に重要ポイントを思い出せない
こうした事態を防ぐためにも、日々の授業からメモを取る習慣をつけることが大切です。
まとめ
「メモを取りながら話を聞く」ことは、授業内容の理解を深めるだけでなく、復習やテスト対策にも直結します。
- 自分の言葉でメモを取る
- 授業直後に見直しと補足をする
- メモをノートまとめ→再テスト化→テスト直前の確認に活用する
- デジタルツールは補助的に使う
これらを習慣化することで、学習効果は確実に向上します。今日から、ただノートを取るだけでなく、「自分のためのメモ」を意識して授業に臨んでみましょう。