このページは、旺文社「基礎問題精講数学シリーズ」の紹介とおすすめの進め方についての解説です。
・定期テストでは点数が取れるけど、模試になるとガクっと成績が落ちてしまう…
・受験生になって、入試の勉強をしたいけど何から初めていいのかわからない…
・数学Ⅲの勉強をしながら数学ⅠAⅡBの復習をできるだけ効率よくしたい!
このような人に特におすすめですので、参考にしてください。
基礎問はどんな人におすすめの問題集か?
「レベル・偏差値・目標・対象・時間」をまとめると次のようになります。
レベル | 教科書の例題レベルの問題がだいだいOK |
偏差値 | 40~50ぐらい |
目標 | 大学入試で数学が必要で、その基礎固めをしたい |
対象 | 模試や学力テストで点数が取れなくて困っている人 |
時間 | 入試まで半年はあり、数学の勉強にそこそこ時間はかけられるがチャートシリーズなどをする時間はない |
基礎問はどんな内容なのか?
基礎問題精講数学シリーズは教科書と同じ「A5サイズ」の問題集で、内容は次のような構成になっています。
① 例題 | メインとなる問題 |
② 精講 | 公式や解法の解説 |
③ 解答と解説 | 例題の途中式付きの解説 |
④ 例題の類題 | 各単元1つにつき1つ |
このようになっています。
③の精講とは「その例題を解く上で必要な公式や解法」の説明が書いてあります。
また、④の類題の解答は巻末にまとめて掲載されています。
基礎問の弱点は?
非常におすすめできる問題集である「基礎問題精講数学シリーズ」ですが弱点もあります。
① 例題の解説が不親切 |
この問題集に限った話ではないのですが、解説や解答で「いったい何をどう計算したんだ…」となる部分があります。 |
② 類題の解説がない |
例題にはすべて類題が付いていますが、巻末の解答はほぼ解説がありません。独学で進めるには少々厳しいと思います。 |
③ 問題の細かいレベル分けがない |
他の問題集にはあるのですが、各問題についての細かいレベル分けがありません。自分の志望校に合った学習ができない可能性があります。 |
基礎問のおすすめの使い方
この問題集は「入試の基礎レベル」であるので前提として、「教科書レベルがある程度できるようになっている」事が重要です。
問題の解き方は、解説のない類題は無視して例題だけを進めていきましょう。「例題→類題」と解くより「例題を3回解く」方が効率的です。
どのくらいの期間で進めるかやペース配分はそれぞれ自分のペースでいいと思いますが、1回解いて解きっぱなしにしない事が重要です。
できれば1回目と2回目の間はあまり開けずに短期間で2回目を解くようにしましょう。3回目は問題集全体を通して解く感じでいいかと思います。
1回目 | 問題を解き、解答解説をよく読み時間をかけて学習する。 ここではじっくりと時間をかけて問題に対する解法を覚えましょう。 |
2回目 | 1回目からあまり間を開けず(一週間以内)にもう一度解きます。 このとき、問題が解けていないときはよく復習すること! |
3回目 | 次は時間を開けてもう一度解きます。単元別などある程度まとめて解き進めましょう。 |
基礎問の「例題定着ノート」とは?
この基礎問題精講数学シリーズには、別冊の例題定着ノートがあります。
※現在、この例題定着ノートは新入試の五訂版には対応していません。旧版となりますので注意して下さい。
このノートの構成は、
① 例題 | ここに本誌と同じ例題が印刷されています。 |
② ノート | 問題を解く十分なスペースのノートがあります。 |
掲載されている問題は例題のみです。サイズはB5サイズで普通のノートと同じで厚みはそこそこあります。
通常のノートの3〜4倍の値段がしますが、問題集をコピーしてノートに貼る手間を考えると安いと思いますのでこちらも活用しましょう。
※このノートには問題のみ掲載されており、解答解説はありません。
今回のまとめ
入試の基礎レベルを定着させるのに効率的な問題集である「基礎問題精講数学シリーズ」を紹介しました。しかし、問題集を選ぶ上で大事な事は「その問題集が自分のレベルに合っているか?」です。
教科書の例題レベルの問題がだいたいOKで「模試や学力テストで点数が取れていない!」人にはとてもいい問題集ですので是非活用してください。
