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平行四辺形を作る点の座標

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平行四辺形を作る点の座標の解法

Point:平行四辺形を作る点の座標四角形 \(ABCD\) が平行四辺形になるとき、この四角形の2本の対角線は \(AC~,~BD\) となることより、
「\(AC\) の中点の座標= \(BD\) の中点の座標」
これを利用して解きましょう。
 
また、4点 \(A,B,C,D\) が平行四辺形となるとき、
① 四角形 \(ABCD\) で対角線は \(AC~,~BD\)
② 四角形 \(ABDC\) で対角線は \(AD~,~BC\)
③ 四角形 \(ADBC\) で対角線は \(AB~,~DC\)
この3通りの可能性があるので、点 \(D\) の位置も3通りあることになります。

 

問題解説:平行四辺形を作る点の座標

問題3点 \(A(2,3)~,~B(1,-1)~,~C(-2,1)\) と点 \(D\) の4点を結ぶと平行四辺形となるとき、点 \(D\) の座標を求めよ。

3点の座標が \(A(2,3)~,~B(1,-1)~,~C(-2,1)\) であり、点 \(D\) の座標を \((x,y)\) とすると、
( ⅰ ) 四角形 \(ABCD\) で対角線は \(AC~,~BD\) であることより、
\(AC\) の中点は、$$~~~~~~\left(\frac{2+(-2)}{2}~,~\frac{3+1}{2}\right)$$$$~=\left(0~,~\frac{4}{2}\right)$$$$~=(0,2)$$\(BD\) の中点は、$$~~~~~~\left( \frac{1+x}{2}~,~\frac{-1+y}{2}\right)$$これらは一致するので、\(x\) 座標は、$$\hspace{ 10 pt}0=\frac{1+x}{2}$$$$\hspace{ 10 pt}0=1+x$$移項すると、$$\hspace{ 10 pt}-x=1$$$$\hspace{ 18 pt}x=-1$$また、\(y\) 座標は、$$\hspace{ 10 pt}2=\frac{-1+y}{2}$$両辺に \(2\) をかけると、$$\hspace{ 10 pt}4=-1+y$$移項すると、$$\hspace{ 10 pt}-y=-1-4$$$$\hspace{ 10 pt}-y=-5$$$$\hspace{ 18 pt}y=5$$よって、\((-1,5)\) となります。
 
( ⅱ ) 四角形 \(ABDC\) で対角線は \(AD~,~BC\) であることより、
\(AD\) の中点は、$$~~~~~~\left( \frac{2+x}{2}~,~\frac{3+y}{2} \right)$$\(BC\) の中点は、$$~~~~~~\left( \frac{1+(-2)}{2}~,~\frac{-1+1}{2}\right)$$$$~=\left( -\frac{1}{2}~,~0\right)$$これらは一致するので、\(x\) 座標は、$$\hspace{ 10 pt} \frac{2+x}{2}=-\frac{1}{2}$$両辺に \(2\) をかけると、$$\hspace{ 10 pt}2+x=-1$$移項すると、$$\hspace{ 10 pt}x=-1-2$$$$\hspace{ 10 pt}x=-3$$また、\(y\) 座標は、$$\hspace{ 10 pt}\frac{3+y}{2}=0$$$$\hspace{ 10 pt}3+y=0$$移項すると、$$\hspace{ 18 pt}y=-3$$よって、\((-3,-3)\) となります。
 
( ⅲ ) 四角形 \(ADBC\) で対角線は \(AB~,~DC\) であることより、
\(AB\) の中点は、$$~~~~~~\left(\frac{2+1}{2}~,~\frac{3+(-1)}{2}\right)$$$$~=\left(\frac{3}{2}~,~\frac{2}{2}\right)$$$$~=\left(\frac{3}{2}~,~1\right)$$\(DC\) の中点は、$$~~~~~~\left( \frac{x+(-2)}{2}~,~\frac{y+1}{2}\right)$$$$~=\left(\frac{x-2}{2}~,~\frac{y+1}{2}\right)$$これらは一致するので、\(x\) 座標は、$$\hspace{ 10 pt}\frac{3}{2}=\frac{x-2}{2}$$両辺に \(2\) をかけると、$$\hspace{ 10 pt}3=x-2$$移項すると、$$\hspace{ 10 pt}-x=-2-3$$$$\hspace{ 10 pt}-x=-5$$$$\hspace{ 18 pt}x=5$$また、\(y\) 座標は、$$\hspace{ 10 pt}1=\frac{y+1}{2}$$両辺に \(2\) をかけると、$$\hspace{ 10 pt}2=y+1$$移項すると、$$\hspace{ 10 pt}-y=1-2$$$$\hspace{ 10 pt}-y=-1$$$$\hspace{ 18 pt}y=1$$よって、\((5,1)\) となります。
 
以上より、点 \(D\) の座標は$$~~~(-1,5)~,~(-3,-3)~,~(5,1)$$となります。

 

今回のまとめ

座標平面上の4点が平行四辺形となる問題は、その4点の並び方と対角線が中点で交わる条件として解くことを覚えておきましょう。

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