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補集合の要素の個数

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補集合の要素の個数とド・モルガンの法則

Point:補集合の要素の個数全体集合 \(\rm U\) とその部分集合 \(\rm A\) について、\(\rm A\) でない集合 \( \overline {\rm A}\) で表し補集合といいます。

よって、補集合の要素の個数 \( n(\overline {\rm A}) \) は、全体集合の要素の個数を \( n({\rm U}) \) とするとき、

$$n(\overline {\rm A})=n({\rm U})-n({\rm A})$$

全体の個数から集合 \(\rm A\) の要素の個数を引いて求めましょう。

Point:ド・モルガンの法則と要素の個数

全体集合 \(\rm U\) とその部分集合 \({\rm A}~,~{\rm B}\) において、
\(n( \overline {{\rm A}}) \cup n(\overline {{\rm B}} )\) をベン図で表すと、

この2つの和集合となるので、

これは集合 \(n( {\rm A}\cap {\rm B} )\) の補集合と同じになるので、

$$n(\overline {{\rm A} \cap {\rm B}})=n(\overline {{\rm A}} )\cup n(\overline {{\rm B}})$$

 
次に、\(n( \overline {{\rm A}}) \cup n(\overline {{\rm B}} )\) をベン図で表すと、

この2つの共通部分となるので、

これは集合 \(n( {\rm A} \cup {\rm B} )\) の補集合と同じになるので、

$$n(\overline {{\rm A} \cup {\rm B}})=n(\overline {{\rm A}} )\cap n(\overline {{\rm B}})$$

 

問題解説:

問題解説(1)

問題あるクラスの生徒 \(40\) 人に数学と英語の好き・嫌いのアンケートを行った。数学が好きな生徒は \(21\) 人、英語が好きな生徒は \(17\) 人、どちらも好きな生徒は \(8\) 人いた。このとき、次の生徒の人数を答えよ。
\({\small (1)}~\)数学が嫌いな生徒

問題に入る前に集合の要素の個数をまとめておきましょう。
クラス全体の集合を \(\rm U\) とすると、$$~~~n({\rm U})=40$$数学が好きな生徒の集合を \(\rm A\)、英語が好きな生徒の集合を \(\rm B\) とすると、$$~~~n({\rm A})=21~,~n({\rm B})=17$$また、どちらも好きな生徒の集合を \({\rm A} \cap {\rm B}\) とすると、$$~~~n({\rm A} \cap {\rm B})=8$$それでは問題を見ていきましょう。
 
数学を嫌いな生徒の数は \( n(\overline {\rm A}) \) と表されて、ベン図は次のようになります。

よって、$$~~~n(\overline {\rm A})=n({\rm U})-n({\rm A})$$$$\hspace{32pt}=40-21=19$$答えは \( n(\overline {\rm A})=19 \) となります。

 

問題解説(2)

問題あるクラスの生徒 \(40\) 人に数学と英語の好き・嫌いのアンケートを行った。数学が好きな生徒は \(21\) 人、英語が好きな生徒は \(17\) 人、どちらも好きな生徒は \(8\) 人いた。このとき、次の生徒の人数を答えよ。
\({\small (2)}~\)数学が嫌いで英語が好きな生徒

数学が嫌いで英語が好きな生徒の数は \( n(\overline {\rm A}\cap {\rm B} ) \) と表されて、ベン図は次のようになります。

これより、\(n({\rm B})\) から \(n({\rm A}\cap {\rm B})\) を引けばよいので、$$~~~n(\overline {\rm A}\cap {\rm B} )=n({\rm B})-n({\rm A}\cap {\rm B})$$$$\hspace{50pt}=17-8=9$$答えは \( n(\overline {\rm A}\cap {\rm B} )=9 \) となります。

 

問題解説(3)

問題あるクラスの生徒 \(40\) 人に数学と英語の好き・嫌いのアンケートを行った。数学が好きな生徒は \(21\) 人、英語が好きな生徒は \(17\) 人、どちらも好きな生徒は \(8\) 人いた。このとき、次の生徒の人数を答えよ。
\({\small (3)}~\)数学と英語の少なくとも一方が好きな生徒

数学と英語の少なくとも一方が好きな生徒の数は、数学が好きまたは英語が好きとなるので \(n({\rm A} \cup {\rm B})\) と表されてベン図は次のようになります。

これより、\(n({\rm A})\) と \(n({\rm B})\) を合わせたものから \(n({\rm A}\cap {\rm B})\) を1回引けばよいので、$$~~~n({\rm A} \cup {\rm B})=n({\rm A})+n({\rm B})-n({\rm A} \cap {\rm B})$$$$\hspace{50pt}=21+17-8=30$$答えは \(n({\rm A} \cup {\rm B})=30\) となります。

 

問題解説(4)

問題あるクラスの生徒 \(40\) 人に数学と英語の好き・嫌いのアンケートを行った。数学が好きな生徒は \(21\) 人、英語が好きな生徒は \(17\) 人、どちらも好きな生徒は \(8\) 人いた。このとき、次の生徒の人数を答えよ。
\({\small (4)}~\)数学と英語のどちらも嫌いな生徒

数学と英語のどちらも好きでない生徒の数は \( n(\overline {\rm A}\cap \overline {\rm B} ) \) で表される。
ド・モルガンの法則より、$$~~~ n(\overline {\rm A}\cap \overline {\rm B})= n(\overline{ {\rm A}\cup {\rm B}})$$となり、またベン図は次のようになります。

よって、$$~~~n(\overline{ {\rm A}\cup {\rm B}})=n({\rm U})-n({\rm A} \cup {\rm B})$$(3)の答え \(n({\rm A} \cup {\rm B})=30\) より、$$\hspace{50pt}=40-30=10$$答えは \( n(\overline {\rm A}\cap \overline {\rm B} )=10 \) となります。

 

今回のまとめ

補集合の要素の個数や複雑な集合の個数を求めるときはベン図を描いて視覚的に解くようにしましょう。また、ド・モルガンの法則も使えるようになりましょう。

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