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母比率の仮説検定(片側検定5%)

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高校数学B|統計的な推測の基本例題52問一覧
よりくわ高校数学|統計的な推測yorikuwa.com

問題|母比率の仮説検定(片側検定5%)

統計的な推測 49発芽率が \( 60 \) %である種子を品種改良し、品種改良した種子から無作為に \(600\) 個を抽出したところ \(384\) 個が発芽したとき、品種改良によって発芽率が上がったと判断して良いか有意水準 \( 5 \) %で検定する方法は?ただし、\( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45~,~\)\(p(2)=0.4772 \) とする。

高校数学B|統計的な推測

 

この問題の解法は複数種類あるので、使っている教科書や問題集などに対応した解法を選びましょう。

・数研出版の教科書→棄却域タイプ
・問題集など→正規分布表タイプ
・東京書籍の教科書→標本比率タイプ

 

母比率の仮説検定(片側検定5%)|棄却域タイプ

解法のPoint|棄却域タイプ

Point:母比率の仮説検定(片側検定5%)有意水準 \( 5 \) %の母比率の仮説検定(片側検定)は、


① 判断したい説に反する仮説を立てる。


 発芽率が上がった(判断したい)
 (仮説)発芽率が上がっていない \(p=0.6\)


② 仮説が正しいとして、確率変数 \( X \) の期待値(平均)と標準偏差を求めて、標準正規分布に従う \( Z \) に変換する。


 \( n=600 \) が大きいとき、
 二項分布 \( B(600~,~0.6) \) より、


  \(m=n\,p=360\)


  \(\sigma=\sqrt{\,n\,p\,(1-p)\,}=12\)


 変換の式は、\(Z=\displaystyle \frac{\,X-m\,}{\,\sigma\,}=\displaystyle \frac{\,X-360\,}{\,12\,}\)


③ 有意水準より棄却域を求める。



 \( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45 \) より、
 有意水準 \( 5 \) %の片側検定の棄却域は、
 ・上がったか判定 \(Z{\small ~≧~}1.64\)
 ・下がったか判定 \(Z{\small ~≦~}-1.64\)


④ \(X\) の値を \(Z\) に変換して、\(Z\) の値が棄却域に入るかどうかを調べる。


 棄却域に入る(めったに起こらない事象)
 → 上がっていないという仮説を棄却
 → 上がったと判断できる


 棄却域に入らない(十分起こりうる事象)
 → 上がっていないという仮説を棄却できない
 → 上がったと判断できない


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詳しい解説|棄却域タイプ

統計的な推測 49

発芽率が \( 60 \) %である種子を品種改良し、品種改良した種子から無作為に \(600\) 個を抽出したところ \(384\) 個が発芽したとき、品種改良によって発芽率が上がったと判断して良いか有意水準 \( 5 \) %で検定する方法は?ただし、\( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45~,~\)\(p(2)=0.4772 \) とする。

高校数学B|統計的な推測

発芽率が上がったと判断したいので、
発芽率が上がっていない \(p=0.6\) と仮説を立てる


仮説が正しいとすると、\(600\) 回中 発芽する個数 \(X\) は、二項分布 \(B(600~,~0.6)\) に従う


よって、確率変数 \(X\) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~m=600{\, \small \times \,}0.6=360\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma&=&\sqrt{\,600{\, \small \times \,}0.6\cdot(1-0.6)\,}
\\[5pt]~~~&=&\sqrt{144}=12
\end{eqnarray}\)


これより、確率変数 \(X\) は近似的に正規分布 \(N(360~,~12^2)\) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,X-360\,}{\,12\,}~~~\cdots {\small [\,1\,]}\) とおくと、


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \(N(0~,~1)\) に従う

 

ここで、\( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45 \) より、


発芽率が上がった判定の有意水準 \(5\) %の棄却域は、


\(~~~Z{\small ~≧~}1.64 ~ ~ ~\cdots {\small [\,2\,]}\)

 

\(X=384\) のとき、\({\small [\,1\,]}\) より、


\(\begin{eqnarray}~~~Z&=&\displaystyle \frac{\,384-360\,}{\,12\,}
=\displaystyle \frac{\,24\,}{\,12\,}=2.0
\end{eqnarray}\)


これは \({\small [\,2\,]}\) の棄却域に入るので、仮説を棄却できる


したがって、発芽率が上がったと判断できる

 

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母比率の仮説検定(片側検定5%)

 

母比率の仮説検定(片側検定5%)|正規分布表タイプ

解法のPoint|正規分布表タイプ

Point:母比率の仮説検定(片側検定5%)有意水準 \( 5 \) %の母比率の仮説検定(片側検定)は、


① 判断したい説に反する仮説を立てる。


 発芽率が上がった(判断したい)
 (仮説)発芽率が上がっていない \(p=0.6\)


② 仮説が正しいとして、確率変数 \( X \) の期待値(平均)と標準偏差を求めて、標準正規分布に従う \( Z \) に変換する。


 \( n=600 \) が大きいとき、
 二項分布 \( B(600~,~0.6) \) より、


  \(m=n\,p=360\)


  \(\sigma=\sqrt{\,n\,p\,(1-p)\,}=12\)


 変換の式は、\(Z=\displaystyle \frac{\,X-m\,}{\,\sigma\,}=\displaystyle \frac{\,X-360\,}{\,12\,}\)


③ \(X\) の値から \(Z\) を求めて、確率変数 \(Z\) がその値以上となる確率を求める。


 \(X=384\) のとき、\(Z=2.0\)


 よって、正規分布表より、
 \(P\left(Z{\small ~≧~}2.0\right)=0.0228\)


④ 求めた確率と有意水準 \( 5 \) %を比較する。


 ・ 求めた確率が有意水準 \( 5 \) %より小さい
 → めったに起こらない事象が起こる
 → 上がっていないという仮説を棄却
 → 上がったと判断できる


 ・ 求めた確率が有意水準 \( 5 \) %より大きい
 → 十分起こりうる事象が起こる
 → 上がっていないという仮説を棄却できない
 → 上がったと判断できない


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詳しい解説|正規分布表タイプ

統計的な推測 49

発芽率が \( 60 \) %である種子を品種改良し、品種改良した種子から無作為に \(600\) 個を抽出したところ \(384\) 個が発芽したとき、品種改良によって発芽率が上がったと判断して良いか有意水準 \( 5 \) %で検定する方法は?ただし、\( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45~,~\)\(p(2)=0.4772 \) とする。

高校数学B|統計的な推測

発芽率が上がったと判断したいので、
発芽率が上がっていない \(p=0.6\) と仮説を立てる


仮説が正しいとすると、\(600\) 回中 発芽する個数 \(X\) は、二項分布 \(B(600~,~0.6)\) に従う


よって、確率変数 \(X\) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~m=600{\, \small \times \,}0.6=360\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma&=&\sqrt{\,600{\, \small \times \,}0.6\cdot(1-0.6)\,}
\\[5pt]~~~&=&\sqrt{144}=12
\end{eqnarray}\)


これより、確率変数 \(X\) は近似的に正規分布 \(N(360~,~12^2)\) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,X-360\,}{\,12\,}~~~\cdots {\small [\,1\,]}\) とおくと、


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \(N(0~,~1)\) に従う

 

\(X=384\) のとき、\({\small [\,1\,]}\) より、


\(\begin{eqnarray}~~~Z&=&\displaystyle \frac{\,384-360\,}{\,12\,}
=\displaystyle \frac{\,24\,}{\,12\,}=2.0
\end{eqnarray}\)


よって、確率変数 \(Z\) が \(2.0\) 以上となる確率は、
正規分布表より、\(p(2.0)=0.4772\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}P\left(Z{\small ~≧~}2.0\right)&=&0.5-p(2.0)
\\[3pt]~~&=&0.5-0.4772
\\[3pt]~~&=&0.0228
\end{eqnarray}\)


よって、\(2.28\) %となり、有意水準 \(5\) %よりも小さくなり、仮説を棄却できる


したがって、発芽率が上がったと判断できる

 

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母比率の仮説検定(片側検定5%)

 

母比率の仮説検定(片側検定5%)|標本比率タイプ

解法のPoint|標本比率タイプ

Point:母比率の仮説検定(片側検定5%)有意水準 \( 5 \) %の母比率の仮説検定(片側検定)は、


① 帰無仮説と対立仮説を立てる。


 発芽率が上がっていないを帰無仮説 \(p=0.6\)
 発芽率が上がったを対立仮説 \(p\gt 0.6\)


② 帰無仮説が正しいとして、標本比率 \(p^{\prime}\) より、標準正規分布に従う \( Z \) に変換する。


 期待値(平均)は、\(E(p^{\prime})=p=0.6\)


 標準偏差は、\(\sigma(p^{\prime})=\sqrt{\,\displaystyle \frac{\,p(1-p)\,}{\,n\,}}=0.02\)


 変換の式は、\(Z=\displaystyle \frac{\,p^{\prime}-p\,}{\,\sigma(p^{\prime})\,}\)


③ \(X\) の値から標本比率 \(p^{\prime}\) を求めて、母比率 \(p\) との差を求める。


 \(X=384\) のとき、\(p^{\prime}=\displaystyle \frac{\,X\,}{\,n\,}=0.64\)


 よって、\(p^{\prime}-p=0.04\)


④ 標本比率と母比率の差が③の値以上となる確率を求める。


 \(p^{\prime}-p{\small ~≧~}0.04\) より、


\(\begin{eqnarray}~~~\displaystyle \frac{\,p^{\prime}-p\,}{\,\sigma(p^{\prime})\,}
&{\small ~≧~}&
\displaystyle \frac{\,0.04\,}{\,\sigma(p^{\prime})\,}
\end{eqnarray}\)


 これより、


\(\begin{split}&P\left(\,p^{\prime}-p{\small ~≧~}0.04\,\right)
\\[5pt]~~=~&P\left(Z{\small ~≧~}2.0\right)=0.0228\end{split}\)


⑤ 求めた確率と有意水準 \( 5 \) %を比較する。


 ・ 求めた確率が有意水準 \( 5 \) %より小さい
 → めったに起こらない事象が起こる
 → 上がっていないという帰無仮説を棄却
 → 上がったと判断できる


 ・ 求めた確率が有意水準 \( 5 \) %より大きい
 → 十分起こりうる事象が起こる
 → 上がっていないという帰無仮説を棄却できない
 → 上がったと判断できない


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詳しい解説|標本比率タイプ

統計的な推測 49

発芽率が \( 60 \) %である種子を品種改良し、品種改良した種子から無作為に \(600\) 個を抽出したところ \(384\) 個が発芽したとき、品種改良によって発芽率が上がったと判断して良いか有意水準 \( 5 \) %で検定する方法は?ただし、\( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45~,~\)\(p(2)=0.4772 \) とする。

高校数学B|統計的な推測

発芽率を \( p \) とすると、


 帰無仮説は、\( p=0.6 \)


 対立仮説は、\( p\gt 0.6 \)


また、標本比率を \( p^{\prime} \) とすると、


期待値(平均)は、


\(~~~E(p^{\prime})=p=0.6\)


標準偏差は、


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma(p^{\prime})&=&\sqrt{\,\displaystyle \frac{\,p(1-p)\,}{\,n\,}}
\\[5pt]~~~&=&\sqrt{\,\displaystyle \frac{\,0.6\cdot (1-0.6)\,}{\,600\,}}
\\[5pt]~~~&=&\sqrt{\,\displaystyle \frac{\,0.1\cdot 0.4\,}{\,100\,}}
\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,\sqrt{0.04}\,}{\,\sqrt{100}}
\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,0.2\,}{\,10\,}
\\[5pt]~~~&=&0.02
\end{eqnarray}\)


\( Z=\displaystyle \frac{\,p^{\prime}-p\,}{\,\sigma(p^{\prime})\,} \) とおくと、


確率変数 \( Z \) は標準正規分布 \(N(0~,~1)\) に従う

 

\(X=384\) のとき、標本比率 \( p^{\prime} \) は、


\(\begin{eqnarray}~~~p^{\prime}&=&\displaystyle \frac{\,X\,}{\,n\,}=\displaystyle \frac{\,384\,}{\,600\,}=0.64
\end{eqnarray}\)


ここで、標本比率と母比率の差が \( 0.04 \) 以上となる確率を考えると、


\(~~~p^{\prime}-p{\small ~≧~}0.04\)


両辺を \( \sigma(p^{\prime}) \) で割ると、


\(\begin{eqnarray}~~~\displaystyle \frac{\,p^{\prime}-p\,}{\,\sigma(p^{\prime})\,}
&{\small ~≧~}&
\displaystyle \frac{\,0.04\,}{\,\sigma(p^{\prime})\,}
\end{eqnarray}\)


左辺は \( Z \) となり、右辺は \( \sigma(p^{\prime})=0.02 \) より、


\(\begin{eqnarray}~~~Z&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,0.04\,}{\,0.02\,}
\\[5pt]~~~Z&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,4\,}{\,2\,}
\\[5pt]~~~Z&{\small ~≧~}&2.0
\end{eqnarray}\)


よって、確率変数 \(Z\) が \(2.0\) 以上となる確率は、
正規分布表より、\(p(2.0)=0.4772\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}P\left(Z{\small ~≧~}2.0\right)&=&0.5-p(2.0)
\\[3pt]~~&=&0.5-0.4772
\\[3pt]~~&=&0.0228
\end{eqnarray}\)


よって、\(2.28\) %となり、有意水準 \(5\) %よりも小さくなり、帰無仮説 \(p=0.6\) を棄却できる


したがって、発芽率が上がったと判断できる

 

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