オンライン家庭教師生徒募集中!詳しくはこちらから!

母比率の仮説検定と標本の個数

  • 数学B|統計的な推測「母比率の仮説検定と標本の個数」の基本例題解説ページです。
  • 目次をクリックすると各セクションへ移動します。
高校数学B|統計的な推測の基本例題52問一覧
よりくわ高校数学|統計的な推測yorikuwa.com

問題|母比率の仮説検定と標本の個数

統計的な推測 51☆ある製品の不良品率が \( 10 \) %であったが、新たに開発した製品から \(900\) 個を無作為に抽出し調べるとき、不良品が何個までなら有意水準 \( 5 \) %で不良品率が下がったと判断できるか?ただし、\( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45\) とする。

高校数学B|統計的な推測

解法のPoint

母比率の仮説検定と標本の個数

Point:母比率の仮説検定と標本の個数

有意水準 \( 5 \) %の母比率の仮説検定(片側検定)で、不良品率が下がったと判断できる個数の上限の求め方は、


① 判断したい説に反する仮説を立てる。


 不良品率が下がった(判断したい)
 (仮説)不良品率が下がっていない \(p=0.1\)


② 仮説が正しいとして、確率変数 \( X \) の期待値(平均)と標準偏差を求めて、標準正規分布に従う \( Z \) に変換する。


 \( n=900 \) が大きいとき、
 二項分布 \( B(900~,~0.1) \) より、


  \(m=n\,p=90\)


  \(\sigma=\sqrt{\,n\,p\,(1-p)\,}=9\)


 変換の式は、\(Z=\displaystyle \frac{\,X-m\,}{\,\sigma\,}=\displaystyle \frac{\,X-90\,}{\,9\,}\)


③ 有意水準より棄却域を求める。



 \( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45 \) より、
 有意水準 \( 5 \) %の片側検定の棄却域は、
 ・上がったか判定 \(Z{\small ~≧~}1.64\)
 ・下がったか判定 \(Z{\small ~≦~}-1.64\)


④ 棄却域の不等式に、変換の式 \(Z\) を代入して、これを満たす最大の \(X\) を求める。


 \(Z\) が棄却域に入る
 → 仮説を棄却できる
 → 不良品率は下がったと判断できる


\(\begin{eqnarray}~~~\displaystyle \frac{\,X-90\,}{\,9\,}&{\small ~≦~}&-1.64
\\[5pt]~~~X&{\small ~≦~}&75.24
\end{eqnarray}\)


 これより、\(X=75\)


©︎ 2026 教科書より詳しい高校数学 yorikuwa.com

詳しい解説|母比率の仮説検定と標本の個数

統計的な推測 51☆

ある製品の不良品率が \( 10 \) %であったが、新たに開発した製品から \(900\) 個を無作為に抽出し調べるとき、不良品が何個までなら有意水準 \( 5 \) %で不良品率が下がったと判断できるか?ただし、\( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45\) とする。

高校数学B|統計的な推測

不良品率が下がったと判断したいので、
不良品率が下がっていない \(p=0.1\) と仮説を立てる


仮説が正しいとすると、\(900\) 個中不良品である個数 \(X\) は、二項分布 \(B(900~,~0.1)\) に従う


よって、確率変数 \(X\) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~m=900{\, \small \times \,}0.1=90\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma&=&\sqrt{\,900{\, \small \times \,}0.1\cdot(1-0.1)\,}
\\[5pt]~~~&=&\sqrt{81}=9
\end{eqnarray}\)


これより、確率変数 \(X\) は近似的に正規分布 \(N(90~,~9^2)\) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,X-90\,}{\,9\,}~~~\cdots {\small [\,1\,]}\) とおくと、


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \(N(0~,~1)\) に従う

 

ここで、\( P(\,0{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.64\,){\small ~≒~}0.45\) より、


不良品率が下がった判定の有意水準 \(5\) %の棄却域は、


\(~~~Z{\small ~≦~}-1.64 ~ ~ ~\cdots {\small [\,2\,]}\)

 

よって、\(Z\) が棄却域に入れば、仮説を棄却でき、不良品率は下がったと判断できるので、


\(\small [\,1\,]\) と \(\small [\,2\,]\) より、


\(\begin{eqnarray}~~~\displaystyle \frac{\,X-90\,}{\,9\,}&{\small ~≦~}&-1.64
\\[5pt]~~~X-90&{\small ~≦~}&-1.64{\, \small \times \,}9
\\[5pt]~~~X&{\small ~≦~}&90-14.76
\\[5pt]~~~X&{\small ~≦~}&75.24
\end{eqnarray}\)


したがって、\(75\) 個までなら、不良品率が下がったと判断できる

 

目次に戻る ↑

高校数学B|統計的な推測の基本例題52問一覧
よりくわ高校数学|統計的な推測yorikuwa.com

 

練習問題アーカイブページはこちら→
母比率の仮説検定と標本の個数