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母平均の仮説検定

このページは、「母平均の仮説検定」の練習問題アーカイブページとなります。
 
この問題の解き方の詳細は↓
母平均の仮説検定 で確認できます。

問題アーカイブ01

問題アーカイブ01内容量 \(300~{\rm g}\) と表示されている大量の缶詰から、無作為に \(100\) 個を取り出し、内容量を量ったところ、平均値が \(298.6~{\rm g}\)、標準偏差が \(7.4~{\rm g}\) であった。全製品の1缶あたりの平均内容量は、表示通りでないと判断してよいか。有意水準 \(5\) %で検定せよ。

数研出版|数学B[710] p.108 練習36
数研出版|高等学校数学B[711] p.108 章末問題B 12
数研出版|新編数学B[712] p.101 章末問題B 11
解法のPoint → 棄却域タイプ

無作為に抽出した \(100\) 個の内容量の標本平均を \( \overline{X} \) として、母平均 \(m=300\) と表示通りであると仮説を立てる


標本の大きさ \(n=100\) が十分大きいと考えて、仮説が正しいとすると、母平均 \(m=300\)、母標準偏差 \(\sigma=7.4\) より、


標本平均 \( \overline{X} \) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~E(\overline{X})=m=300\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma(\overline{X})&=&\displaystyle \frac{\,\sigma\,}{\,\sqrt{n}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,7.4\,}{\,\sqrt{100}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,7.4\,}{\,10\,}=0.74\end{eqnarray}\)


これより、標本平均 \( \overline{X} \) は近似的に正規分布 \( N\left(300~,~0.74^2\right) \) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,\overline{X}-300\,}{\,0.74\,}~~~\cdots \small [\,1\,]\) とおくと


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \( N(0~,~1) \) に従う


ここで、\( P(\,-1.96{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.96\,){\small ~≒~}0.95 \) より、有意水準 5% の棄却域は、


 \(Z{\small ~≦~}-1.96~,~1.96{\small ~≦~}Z~~~\cdots \small [\,2\,]\)


\( \overline{X}=298.6 \) のとき、\(\small [\,1\,]\) より、


\(\begin{eqnarray}~~~Z&=&\displaystyle \frac{\,298.6-300\,}{\,0.74\,}=\displaystyle \frac{\,-1.4\,}{\,0.74\,}{\small ~≒~}-1.89\end{eqnarray}\)


これは \(\small [\,2\,]\) の棄却域に入らないので、仮説を棄却できない


1缶あたりの平均内容量は表示通りでないとは判断できない

 

問題アーカイブ02

問題アーカイブ02ある会社が販売している \(200~{\rm mL}\) 入りと表示された紙パック飲料から、無作為に \(64\) 本を抽出して内容量を計ったところ、平均値は \(199.5~{\rm mL}\)、標準偏差は \(2.8~{\rm mL}\) であった。この商品の平均内容量は、表示通りでないと判断してよいか。有意水準 \(5\) %で検定せよ。

数研出版|数学B[710] p.110 演習問題A 6
解法のPoint → 棄却域タイプ

無作為に抽出した \(64\) 本の内容量の標本平均を \( \overline{X} \) として、母平均 \(m=200\) と表示通りであると仮説を立てる


標本の大きさ \(n=64\) が十分大きいと考えて、仮説が正しいとすると、母平均 \(m=200\)、母標準偏差 \(\sigma=2.8\) より、


標本平均 \( \overline{X} \) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~E(\overline{X})=m=200\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma(\overline{X})&=&\displaystyle \frac{\,\sigma\,}{\,\sqrt{n}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,2.8\,}{\,\sqrt{64}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,2.8\,}{\,8\,}=0.35\end{eqnarray}\)


これより、標本平均 \( \overline{X} \) は近似的に正規分布 \( N\left(200~,~0.35^2\right) \) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,\overline{X}-200\,}{\,0.35\,}~~~\cdots \small [\,1\,]\) とおくと


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \( N(0~,~1) \) に従う


ここで、\( P(\,-1.96{\small ~≦~}Z{\small ~≦~}1.96\,){\small ~≒~}0.95 \) より、有意水準 5% の棄却域は、


 \(Z{\small ~≦~}-1.96~,~1.96{\small ~≦~}Z~~~\cdots \small [\,2\,]\)


\( \overline{X}=199.5 \) のとき、\(\small [\,1\,]\) より、


\(\begin{eqnarray}~~~Z&=&\displaystyle \frac{\,199.5-200\,}{\,0.35\,}=\displaystyle \frac{\,-0.5\,}{\,0.35\,}{\small ~≒~}-1.43\end{eqnarray}\)


これは \(\small [\,2\,]\) の棄却域に入らないので、仮説を棄却できない


この商品の平均内容量は表示通りでないとは判断できない

 

問題アーカイブ03

問題アーカイブ03[例題5]ある会社が製造する電化製品の平均寿命は \(1500\) 時間である。新たに開発した改良型から \(400\) 個を無作為抽出したところ、その寿命の平均は \(1505\) 時間、標準偏差は \(100\) 時間であった。この結果から、改良により製品の寿命が伸びたと判断できるか。標本の標準偏差を母標準偏差と見なし、有意水準 \(5\) %で検定せよ。


例題5について、次のように条件を変更した場合、製品の寿命が伸びたと判断できるか。有意水準 \(5\) %で検定せよ。
\({\small (1)}~\)標本の平均寿命が \(1515\) 時間であった場合
\({\small (2)}~\)標本の大きさが \(1225\) 個であった場合

東京書籍|Advanced数学B[701] p.99 問9
解法のPoint → 帰無仮説タイプ

\({\small (1)}~\)無作為に抽出した \(400\) 個の寿命の標本平均を \( \overline{X} \) とする


また、改良型の製品全体の平均寿命を \(m\) とすると、


 帰無仮説は \(m=1500\)
 対立仮説は \(m{\small ~>~}1500\)


となる


標本の大きさ \(n=400\)、母標準偏差 \(\sigma=100\) より、


標本平均 \( \overline{X} \) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~E(\overline{X})=m=1500\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma(\overline{X})&=&\displaystyle \frac{\,\sigma\,}{\,\sqrt{n}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,100\,}{\,\sqrt{400}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,100\,}{\,20\,}=5\end{eqnarray}\)


これより、標本平均 \( \overline{X} \) は近似的に正規分布 \( N\left(1500~,~5^2\right) \) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,\overline{X}-1500\,}{\,5\,}~~~\cdots \small [\,1\,]\) とおくと


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \( N(0~,~1) \) に従う


ここで、母平均 \(m=1500\) と標本平均 \(\overline{X}\) の差が \(15\) 以上となる確率を考えると、


\(~~~\overline{X}-1500{\small ~≧~}15\)


両辺を \( \sigma(\overline{X})=5 \) で割ると、


\(\begin{eqnarray}~~~\displaystyle \frac{\,\overline{X}-1500\,}{\,5\,}&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,15\,}{\,5\,}\end{eqnarray}\)


左辺は\(\small [\,1\,]\)より、\( Z \) となるので、


\(~~~Z{\small ~≧~}3\)


よって、確率変数 \(Z\) が \(3\) 以上となる確率は、
正規分布表より、\(u(3)=0.4987\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}P\left(Z{\small ~≧~}3\right)&=&0.5-u(3)\\[3pt]~~&=&0.5-0.4987\\[3pt]~~&=&0.0013\end{eqnarray}\)


したがって、\(0.13\) %となり、有意水準 \(5\) %よりも小さくなり、帰無仮説 \(m=1500\) を棄却できる


製品の寿命が伸びたと判断できる

 

\({\small (2)}~\)無作為に抽出した \(1225\) 個の寿命の標本平均を \( \overline{X} \) とする


また、改良型の製品全体の平均寿命を \(m\) とすると、


 帰無仮説は \(m=1500\)
 対立仮説は \(m{\small ~>~}1500\)


となる


標本の大きさ \(n=1225\)、母標準偏差 \(\sigma=100\) より、


標本平均 \( \overline{X} \) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~E(\overline{X})=m=1500\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma(\overline{X})&=&\displaystyle \frac{\,\sigma\,}{\,\sqrt{n}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,100\,}{\,\sqrt{1225}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,100\,}{\,35\,}=\displaystyle \frac{\,20\,}{\,7\,}\end{eqnarray}\)


これより、標本平均 \( \overline{X} \) は近似的に正規分布 \( N\left(1500~,~\left(\displaystyle \frac{\,20\,}{\,7\,}\right)^2\right) \) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,\overline{X}-1500\,}{\,\displaystyle \frac{\,20\,}{\,7\,}\,}~~~\cdots \small [\,1\,]\) とおくと


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \( N(0~,~1) \) に従う


ここで、母平均 \(m=1500\) と標本平均 \(\overline{X}\) の差が \(5\) 以上となる確率を考えると、


\(~~~\overline{X}-1500{\small ~≧~}5\)


両辺を \( \sigma(\overline{X})=\displaystyle \frac{\,20\,}{\,7\,} \) で割ると、


\(\begin{eqnarray}~~~\displaystyle \frac{\,\overline{X}-1500\,}{\,\displaystyle \frac{\,20\,}{\,7\,}\,}&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,5\,}{\,\displaystyle \frac{\,20\,}{\,7\,}\,}\\[5pt]~~~&{\small ~≧~}&5{\,\small \times \,}\displaystyle \frac{\,7\,}{\,20\,}\\[5pt]~~~&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,7\,}{\,4\,}=1.75\end{eqnarray}\)


左辺は\(\small [\,1\,]\)より、\( Z \) となるので、


\(~~~Z{\small ~≧~}1.75\)


よって、確率変数 \(Z\) が \(1.75\) 以上となる確率は、
正規分布表より、\(u(1.75)=0.4599\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}P\left(Z{\small ~≧~}1.75\right)&=&0.5-u(1.75)\\[3pt]~~&=&0.5-0.4599\\[3pt]~~&=&0.0401\end{eqnarray}\)


したがって、\(4.01\) %となり、有意水準 \(5\) %よりも小さくなり、帰無仮説 \(m=1500\) を棄却できる


製品の寿命が伸びたと判断できる

 

問題アーカイブ04

問題アーカイブ041個 \(100~{\rm g}\) を基準に製造された石けん \(100\) 個を無作為抽出して調査したところ、その平均は \(98.5~{\rm g}\) であった。製造された石けん全体の重さの標準偏差が \(4~{\rm g}\) であるとき、標本調査の結果から、石けんの重さは平均 \(100~{\rm g}\) ではないと判断できるか。有意水準 \(5\) %で両側検定せよ。

東京書籍|Advanced数学B[701] p.101 問12
解法のPoint → 帰無仮説タイプ

無作為に抽出した \(100\) 個の石けんの重さの標本平均を \( \overline{X} \) とする


また、製造された石けん全体の重さの平均値を \(m\) とすると、


 帰無仮説は \(m=100\)
 対立仮説は \(m\ne 100\)


となる


標本の大きさ \(n=100\)、母標準偏差 \(\sigma=4\) より、


標本平均 \( \overline{X} \) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~E(\overline{X})=m=100\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma(\overline{X})&=&\displaystyle \frac{\,\sigma\,}{\,\sqrt{n}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,4\,}{\,\sqrt{100}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,4\,}{\,10\,}=0.4\end{eqnarray}\)


これより、標本平均 \( \overline{X} \) は近似的に正規分布 \( N\left(100~,~0.4^2\right) \) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,\overline{X}-100\,}{\,0.4\,}~~~\cdots \small [\,1\,]\) とおくと


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \( N(0~,~1) \) に従う


ここで、母平均 \(m=100\) と標本平均 \(\overline{X}\) の差の絶対値が \(1.5\) 以上となる確率を考えると、


\(~~~\left|\,\overline{X}-100\,\right|{\small ~≧~}1.5\)


両辺を \( \sigma(\overline{X})=0.4 \) で割ると、


\(\begin{eqnarray}~~~\left|\displaystyle \frac{\,\overline{X}-100\,}{\,0.4\,}\right|&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,1.5\,}{\,0.4\,}\end{eqnarray}\)


左辺は\(\small [\,1\,]\)より、\( Z \) となるので、


\(\begin{eqnarray}~~~\left|Z\right|&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,1.5\,}{\,0.4\,}\\[5pt]~~~\left|Z\right|&{\small ~≧~}&3.75\end{eqnarray}\)


よって、確率変数 \(Z\) の絶対値が \(3.75\) 以上となる確率は、
正規分布表より、\(u(3.75){\small ~≒~}0.4999\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}P\left(\left|Z\right|{\small ~≧~}3.75\right)&=&2\cdot P(Z{\small ~≧~}3.75)\\[3pt]~~&=&2\cdot \left(0.5-u(3.75)\right)\\[3pt]~~&=&2\cdot \left(0.5-0.4999\right)\\[3pt]~~&=&2{\,\small \times \,}0.0001\\[3pt]~~&=&0.0002\end{eqnarray}\)


したがって、\(0.02\) %となり、有意水準 \(5\) %よりも小さくなり、帰無仮説 \(m=100\) を棄却できる


石けんの重さは平均100gではないと判断できる

 

問題アーカイブ05

問題アーカイブ05A社の製品 \(100\) 個を無作為抽出し、1個あたりの重さについて検査した。その結果、1個の重さの平均は表示されている値より \(0.9~{\rm g}\) 小さく、標本の標準偏差は \(3.45~{\rm g}\) であった。この製品全体における1個あたりの重さは表示されている値と異なると判断できるかどうか検定したい。
\({\small (1)}~\)帰無仮説と対立仮説を立てよ。
\({\small (2)}~\)標本の標準偏差を母標準偏差と見なし、有意水準 \(5\) %で検定せよ。

東京書籍|Advanced数学B[701] p.104 練習問題A 6
解法のPoint → 帰無仮説タイプ

製品全体における1個あたりの重さの平均値を \(m\)、表示されている値を \(m_0\) とすると、


 帰無仮説は \(m=m_0\)
 対立仮説は \(m\ne m_0\)


となる

 

無作為に抽出した \(100\) 個の重さの標本平均を \( \overline{X} \) とする


標本の大きさ \(n=100\)、母標準偏差 \(\sigma=3.45\) より、


標本平均 \( \overline{X} \) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~E(\overline{X})=m=m_0\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma(\overline{X})&=&\displaystyle \frac{\,\sigma\,}{\,\sqrt{n}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,3.45\,}{\,\sqrt{100}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,3.45\,}{\,10\,}=0.345\end{eqnarray}\)


これより、標本平均 \( \overline{X} \) は近似的に正規分布 \( N\left(m_0~,~0.345^2\right) \) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,\overline{X}-m_0\,}{\,0.345\,}~~~\cdots \small [\,1\,]\) とおくと


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \( N(0~,~1) \) に従う


ここで、母平均 \(m_0\) と標本平均 \(\overline{X}\) の差の絶対値が \(0.9\) 以上となる確率を考えると、


\(~~~\left|\,\overline{X}-m_0\,\right|{\small ~≧~}0.9\)


両辺を \( \sigma(\overline{X})=0.345 \) で割ると、


\(\begin{eqnarray}~~~\left|\displaystyle \frac{\,\overline{X}-m_0\,}{\,0.345\,}\right|&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,0.9\,}{\,0.345\,}\end{eqnarray}\)


左辺は\(\small [\,1\,]\)より、\( Z \) となるので、


\(\begin{eqnarray}~~~\left|Z\right|&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,0.9\,}{\,0.345\,}\\[5pt]~~~\left|Z\right|&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,60\,}{\,23\,}{\small ~≒~}2.61\end{eqnarray}\)


よって、確率変数 \(Z\) の絶対値が \(2.61\) 以上となる確率は、
正規分布表より、\(u(2.61)=0.4955\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}P\left(\left|Z\right|{\small ~≧~}2.61\right)&=&2\cdot P(Z{\small ~≧~}2.61)\\[3pt]~~&=&2\cdot \left(0.5-u(2.61)\right)\\[3pt]~~&=&2\cdot \left(0.5-0.4955\right)\\[3pt]~~&=&2{\,\small \times \,}0.0045\\[3pt]~~&=&0.009\end{eqnarray}\)


したがって、\(0.9\) %となり、有意水準 \(5\) %よりも小さくなり、帰無仮説 \(m=m_0\) を棄却できる


製品全体における1個あたりの重さは表示されている値と異なると判断できる

 

問題アーカイブ06

問題アーカイブ06ある工場で生産された石けん \(100\) 個を無作為抽出して重さを調査したところ \(98.5~{\rm g}\) であった。生産された石けん全体の重さの標準偏差が \(4~{\rm g}\) である場合、調査の結果から石けんの重さの平均は、\(100~{\rm g}\) ではないと判断できるか。有意水準 \(5\) %で仮説検定せよ。

東京書籍|Standard数学B[702] p.106 問9
解法のPoint → 帰無仮説タイプ

無作為に抽出した \(100\) 個の石けんの重さの標本平均を \( \overline{X} \) とする


また、生産された石けん全体の重さの平均値を \(m\) とすると、


 帰無仮説は \(m=100\)
 対立仮説は \(m\ne 100\)


となる


標本の大きさ \(n=100\)、母標準偏差 \(\sigma=4\) より、


標本平均 \( \overline{X} \) の期待値(平均)と標準偏差は、


\(~~~E(\overline{X})=m=100\)


\(\begin{eqnarray}~~~\sigma(\overline{X})&=&\displaystyle \frac{\,\sigma\,}{\,\sqrt{n}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,4\,}{\,\sqrt{100}\,}\\[5pt]~~~&=&\displaystyle \frac{\,4\,}{\,10\,}=0.4\end{eqnarray}\)


これより、標本平均 \( \overline{X} \) は近似的に正規分布 \( N\left(100~,~0.4^2\right) \) に従う


また、\(Z=\displaystyle \frac{\,\overline{X}-100\,}{\,0.4\,}~~~\cdots \small [\,1\,]\) とおくと


確率変数 \(Z\) は標準正規分布 \( N(0~,~1) \) に従う


ここで、母平均 \(m=100\) と標本平均 \(\overline{X}\) の差の絶対値が \(1.5\) 以上となる確率を考えると、


\(~~~\left|\,\overline{X}-100\,\right|{\small ~≧~}1.5\)


両辺を \( \sigma(\overline{X})=0.4 \) で割ると、


\(\begin{eqnarray}~~~\left|\displaystyle \frac{\,\overline{X}-100\,}{\,0.4\,}\right|&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,1.5\,}{\,0.4\,}\end{eqnarray}\)


左辺は\(\small [\,1\,]\)より、\( Z \) となるので、


\(\begin{eqnarray}~~~\left|Z\right|&{\small ~≧~}&\displaystyle \frac{\,1.5\,}{\,0.4\,}\\[5pt]~~~\left|Z\right|&{\small ~≧~}&3.75\end{eqnarray}\)


よって、確率変数 \(Z\) の絶対値が \(3.75\) 以上となる確率は、
正規分布表より、\(u(3.75){\small ~≒~}0.4999\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}P\left(\left|Z\right|{\small ~≧~}3.75\right)&=&2\cdot P(Z{\small ~≧~}3.75)\\[3pt]~~&=&2\cdot \left(0.5-u(3.75)\right)\\[3pt]~~&=&2\cdot \left(0.5-0.4999\right)\\[3pt]~~&=&2{\,\small \times \,}0.0001\\[3pt]~~&=&0.0002\end{eqnarray}\)


したがって、\(0.02\) %となり、有意水準 \(5\) %よりも小さくなり、帰無仮説 \(m=100\) を棄却できる


石けんの重さの平均は100gではないと判断できる