2次曲線と直線の解法
\(f(x~,~y)=0\) と直線 \(ax+by+c=0\) を連立して、1文字消去した方程式が2次方程式となるとき、
■ 共有点の個数
その2次方程式の判別式を \({\rm D}\) とすると、
(1) \({\rm D}\gt0\) のとき
\(~\Leftrightarrow~\) 共有点2つ(2点で交わる)
(2) \({\rm D}=0\) のとき
\(~\Leftrightarrow~\) 共有点1つ(接する)
(3) \({\rm D}\lt0\) のとき
\(~\Leftrightarrow~\) 共有点をもたない
■ 共有点の座標
① 2次方程式を解き、\(x\) 座標を求める。
② 直線の式に代入し、\(y\) 座標を求める。
問題解説:2次曲線と直線
問題解説(1)
\(y=2x+2\) を \(y^2=9x\) に代入すると、$$~~~(x+2)^2=9x$$展開して、移項すると、$$~~~x^2+4x+4-9x=0$$$$\hspace{27pt} x^2-5x+4=0~~~\cdots~{\large ①}$$この2次方程式の判別式を \({\rm D}\) とすると、$$~~~{\rm D}=(-5)^2-4\cdot1\cdot4$$$$~~~~~\,=25-16=9\gt0$$よって、共有点を2つもつ。
また、①より、$$~~~x^2-5x+4=0$$因数分解すると、$$~~~(x-1)(x-4)=0$$$$\hspace{55pt} x=1~,~4$$それぞれ \(y=x+2\) に代入すると、$$~~~y=1+2=3$$$$~~~y=4+2=6$$したがって、2つの共有点は、$$~~~(1~,~3)~,~(4~,~6)$$となる。
問題解説(2)
\(x-y=-4\) より、$$~~~-y=-4-x$$$$~~~~~~~\,y=x+4$$これを \(x^2+3y^2=12\) に代入すると、$$~~~x^2+3(x+4)^2=12$$展開して、移項すると、$$~~~x^2+3(x^2+8x+16)-12=0$$$$~~~~~\,x^2+3x^2+24x+4-12=0$$$$\hspace{47pt} 4x^2+24x+36=0$$両辺を \(\div4\) すると、$$~~~x^2+6x+9=0~~~\cdots~{\large ①}$$この2次方程式の判別式を \({\rm D}\) とすると、$$~~~{\rm D}=6^2-4\cdot1\cdot9$$$$~~~~~\,=36-36=0$$よって、共有点を1つもつ。
また、①より、$$~~~x^2+6x+9=0$$因数分解すると、$$~~~(x+3)^2=0$$$$\hspace{32pt} x=-3$$これを \(y=x+4\) に代入すると、$$~~~y=-3+4=1$$したがって、共有点は、$$~~~(-3~,~1)$$となる。
問題解説(3)
\(y=2x-1\) を \(3x^2-y^2=6\) に代入すると、$$~~~3x^2-(2x-1)^2=6$$展開して、移項すると、$$~~~3x^2-(4x^2-4x+1)-6=0$$$$~~~~~\,3x^2-4x^2+4x-1-6=0$$$$\hspace{50pt} -x^2+4x-7=0$$両辺を \(\times(-1)\) すると、$$~~~x^2-4x+7=0$$この2次方程式の判別式を \({\rm D}\) とすると、$$~~~{\rm D}=(-4)^2-4\cdot1\cdot7$$$$~~~~~\,=16-28=-12\lt0$$\({\rm D}\lt0\) となり、この2次方程式は実数解をもたない。
したがって、共有点をもたない。
今回のまとめ
2次曲線と直線との共有点について解説しました。共有点の個数は判別式、座標は2次方程式を解くことを覚えていきましょう。