2つのグループに分ける方法
Point:2つのグループに分ける・\(n\) 人を2つのグループA、Bに分ける
\(n\) 人のそれぞれがAまたはBの2通りの選択肢があるので、\(2^n\) 通りとなります。
ただし、これには \(n\) 人がすべてAに分けられるときとBに分けられるときの \(2\) 通りを含みます。
・\(n\) 人を2つのグループに分ける
この場合は、グループに区別がありません。このときの解法の手順は、
① グループに区別があると考えて場合の数を求めます。
② グループに区別がないので、①で求めた式を(グループの数)!で割ります。
例えばの5つの数字 1,2,3,4,5 をAとBの2つのグループに分けるとき、
この2つのグループは別々の場合の数です。しかしA、Bのグループの区別をなくしてしまうと、
このように上と下では同じ分け方になってしまいます。よって、(グループの数)!で割りましょう。
\(n\) 人のそれぞれがAまたはBの2通りの選択肢があるので、\(2^n\) 通りとなります。
ただし、これには \(n\) 人がすべてAに分けられるときとBに分けられるときの \(2\) 通りを含みます。
・\(n\) 人を2つのグループに分ける
この場合は、グループに区別がありません。このときの解法の手順は、
① グループに区別があると考えて場合の数を求めます。
② グループに区別がないので、①で求めた式を(グループの数)!で割ります。
例えばの5つの数字 1,2,3,4,5 をAとBの2つのグループに分けるとき、
この2つのグループは別々の場合の数です。しかしA、Bのグループの区別をなくしてしまうと、
このように上と下では同じ分け方になってしまいます。よって、(グループの数)!で割りましょう。
問題解説:2つのグループに分ける
問題解説(1)
問題9人を以下の方法で分ける場合の数を求めよ。
\({\small (1)}~\)A、Bの2部屋に分ける方法(ただし、空室があってもよい)
\({\small (1)}~\)A、Bの2部屋に分ける方法(ただし、空室があってもよい)
すべての人がAかBのどちらかを自由に選べます。一人目がAかBかの2通りの選び方があり、二人目以降も同じように2通りの選び方があります。よって、$$~~~2^{9}=2^{10} \div 2=1024 \div 2=512$$よって、答えは512通りとなります。
(この計算で使った \( 2^{10}=1024 \) は暗記しておきましょう。)
問題解説(2)
問題9人を以下の方法で分ける場合の数を求めよ。
\({\small (2)}~\)A、Bの2グループに分ける方法
\({\small (2)}~\)A、Bの2グループに分ける方法
空室があってよいと考えて計算していきます。答えは、(1)と同じとなり、$$~~~2^{9}=512$$よって512通りとなります。
次に空室があってはいけないので、
・すべての人がAに入ってBが空室
・すべての人がBに入ってAが空室
この2通りがダメなパターンとなります。
したがってこの2通りを引いて$$~~~512-2=510$$
よって、答えは510通りとなります。
問題解説(3)
問題9人を以下の方法で分ける場合の数を求めよ。
\({\small (3)}~\)2つのグループに分ける方法
\({\small (3)}~\)2つのグループに分ける方法
グループに区別があると考えて計算するので、(2)の答えより510通りとなります。
次に、AとBの2つのグループに区別がなくなるので、(グループの数)!の\( 2! \) で割ります。$$~~~510 \div 2!=\frac{510}{2\times 1}=255$$
よって、答えは255通りとなります。
今回のまとめ
問題自体は非常にシンプルですが、解法が少し特殊です。グループに区別があるかないかで、解法が変わってきます。特に(3)のグループの区別がないパターンはしっかりと習得しましょう!
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