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代表を選ぶ

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代表を選ぶ組合せの解法

Point:代表を選ぶ組合せ\(n\) 人の中から代表となる \(r\) 人を選ぶ選び方の場合の数は、
\(n\) 個のものから \(r\) 個を選ぶ組合せとなるので、

$${}_{n}{\rm C}_{r}$$

で求めることができます。
 
また、「少なくとも」とあるときは、その否定を考えて「すべての場合の数」から引く方法を覚えておきましょう。

 

問題解説:代表を選ぶ

問題解説(1)

問題男子5人、女子4人から代表を3人選ぶ。このとき、次の場合の数を求めよ。
\({\small (1)}~\)すべての選び方

男子5人と女子4人を合わせた9人の中から代表を3人選べばよいので、計算式は、$$~~~{}_{9}{\rm C}_{3}=\frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1}=84$$答えは、84通りとなります。

 

問題解説(2)

問題男子5人、女子4人から代表を3人選ぶ。このとき、次の場合の数を求めよ。
\({\small (2)}~\)男子1人、女子2人となる選び方

男子から1人と女子から2人選ばないといけません。
まずは男子5人から1人を選ぶ組合せの計算は、$$~~~{}_{5}{\rm C}_{1}=5$$よって、5通りとなります。

次に女子4人から2人を選ぶ組合せの計算は、$$~~~{}_{4}{\rm C}_{2}= \frac{4 \times 3}{2 \times 1}=6$$よって、6通りとなります。

以上よりこの2つの場合の数は「同時に起こる」ので積の法則より$$~~~5\times 6 =30$$答えは、30通りとなります。

 

問題解説(3)

問題男子5人、女子4人から代表を3人選ぶ。このとき、次の場合の数を求めよ。
\({\small (3)}~\)少なくとも女子1人を選ぶ選び方

「少なくとも女子1人を選ぶ」の意味は女子が1人以上選ばれていればいいので、
・女子が1人選ばれて残り2人は男子
・女子が2人選ばれて残り1人が男子
・女子が3人選ばれる

これら3つの場合に分けられます。
 
【解法1】
上の3つのパターン分けられるのでそれぞれの場合で計算していきましょう。
(ⅰ) 女子が1人選ばれて残り2人は男子が選ばれる場合
 計算式は、$$~~~{}_{4}{\rm C}_{1}\times {}_{5}{\rm C}_{2}=4 \times \frac{5 \times 4}{2 \times 1}=40$$ よって、40通り
(ⅱ) 女子が2人選ばれて残り1人が男子が選ばれる場合
 計算式は、$$~~~{}_{4}{\rm C}_{2}\times {}_{5}{\rm C}_{1}=\frac{4 \times 3}{2 \times 1}\times 5=30$$ よって、30通り
(ⅲ) 女子が3人選ばれる場合
 計算式は、$$~~~{}_{4}{\rm C}_{3}=\frac{4 \times 3 \times 2}{3 \times 2 \times 1}=4$$よって、4通り

以上3つの場合は「同時に起こらない」ので和の法則より$$~~~40+30+4=74$$よって、答えは74通りとなります。
 
【解法2】
「少なくとも女子1人を選ぶ」の否定は「男子が3人選ばれる」となります。ですので、「すべての場合の数」からこの「男子が3人選ばれる」場合の数を引けば、「少なくとも女子1人を選ぶ」場合の数が計算できます。
よって、男子が3人選ばれるとき計算式は、$$~~~{}_{5}{\rm C}_{3}=\frac{5 \times 4 \times 3}{3 \times 2 \times 1}=10$$よって、10通り
(1)のすべての場合の数の答えをである84通りを利用して$$~~~84-10=74$$よって、答えは74通りとなります。

 

問題解説(4)

問題男子5人、女子4人から代表を3人選ぶ。このとき、次の場合の数を求めよ。
\({\small (4)}~\)男子から3人、または女子から3人を選ぶ選び方

「または」で分けられた問題は、まずはそれぞれの場合の数を計算しましょう。
(ⅰ) 男子から3人選ぶとき
男子5人から3人を選ぶ組合せの計算は、$$~~~{}_{5}{\rm C}_{3}=\frac{5 \times 4 \times 3}{3 \times 2 \times 1}=10$$よって、10通り。

(ⅱ) 男子から3人選ぶとき
女子4人から3人を選ぶ組合せの計算は、$$~~~{}_{4}{\rm C}_{3}=\frac{4 \times 3 \times 2}{3 \times 2 \times 1}=4$$よって、4通り。

以上より(ⅰ)と(ⅱ)は同時に起こらないので和の法則より$$~~~10+4=14$$よって、答えは14通り。

 

今回のまとめ

組合せの記号を用いて代表を選ぶ問題を見ていきました。条件が付いたときは、「少なくとも~」や「または」などの語句に注意して問題を解いていきましょう。

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