オンライン家庭教師生徒募集中!詳しくはこちらから!

点が動く確率

スポンサーリンク
スポンサーリンク

問題解説:点が動く確率

問題解説(1)

問題数直線上に点Pが原点にあり、さいころを投げて5以上の目が出ると正の方向に2進み、それ以外が出ると負の方向に1進む。さいころを3回投げたとき点Pが次の位置にある確率を求めよ。
\({\small (1)}~\)原点の位置にある

まずは点がどのように動くと原点や座標が3の位置に動くかを考えましょう。
5以上の目が出て+2移動する事象をAとし、5より小さい目が出て−1移動する事象をBとする。
Aが起こる確率は、すべての場合の数が6通りで、5以上の目は5または6の2通りであるので、$$~~~\frac{2}{6}=\frac{1}{3}$$ また、Bが起こる確率は$$~~~\frac{4}{6}=\frac{2}{3}$$となります。
 
また、全3回中 \( x \) 回Aが起こるとすると、Bが起こるのは \( 3-x \) 回となる。よって3回さいころを振ったあとの点の座標は、$$~~~~~~2\times x+(-1)\times(3-x)$$$$~=2x-3+x$$$$~=3x-3$$よって、3回中 \( x \) 回Aが起こるとき点の座標は \( 3x-3 \) となります。
ここで、原点の位置にあるときは$$~~~~~~3x-3=0$$$$\hspace{32pt} 3x=3$$$$\hspace{37pt} x=1$$これより \( x=1 \) のとき、すなわちAが1回起こるとき点Pは原点に移動する。
 
よって、3回中1回Aが起こるので求める確率は、

となるので計算式は、$$~~~~~~{}_{3} {\rm C}_{1}\times \frac{1}{3} \times \left(\frac{2}{3}\right)^2$$$$~=3\times \frac{1}{3} \times \frac{4}{9}$$$$~ =\frac{4}{9}$$よって、 \( {\Large \frac{4}{9}} \) となります。

 

問題解説(2)

問題数直線上に点Pが原点にあり、さいころを投げて5以上の目が出ると正の方向に2進み、それ以外が出ると負の方向に1進む。さいころを3回投げたとき点Pが次の位置にある確率を求めよ。
\({\small (2)}~\)座標3の位置にある

次の問題では点Pが座標3の位置に動くので、3回中 \( x \) 回Aが起こるとき点の座標は \( 3x-3 \) となることより、$$~~~~~~3x-3=3$$$$\hspace{32pt} 3x=6$$$$\hspace{37pt}x=2$$これより \( x=2 \) のとき、すなわちAが2回起こるとき点Pは原点に移動する。
よって、3回中2回Aが起こるので求める確率は、

となるので計算式は、$$~~~~~~{}_{3} {\rm C}_{2}\times \left(\frac{1}{3}\right)^2 \times \frac{2}{3}$$$$~=\frac{3\times2}{2\times1}\times \frac{1}{9} \times \frac{2}{3}$$$$~ =3\times \frac{2}{27}=\frac{2}{9}$$よって、 \( {\Large \frac{2}{9}} \) となります。

 

今回のまとめ

点が移動する確率でも、試行はさいころを複数回振るので反復試行の確率となります。また、どのように移動すれば目的の座標に動くかは立式し求められるようになりましょう!

【問題一覧】数学A:場合の数と確率
このページは「高校数学A:場合の数と確率」の問題一覧ページとなります。解説の見たい単元名がわからない...