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命題の真偽と反例

  • 数学Ⅰ|集合と論理「命題の真偽と反例」の基本例題解説ページです。
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高校数学Ⅰ|集合と論理の基本例題18問一覧
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問題|命題の真偽と反例

集合と論理 11命題「\(x\) を実数として、\(x^2=9\) ならば \(x=3\)」、「\(n\) を自然数として、\(n\) は素数 \(\Rightarrow\) \(n\) は奇数」、「ひし形は平行四辺形である」、「\(x\) を実数として、\(x \gt 3\) \(\Rightarrow\) \(x \gt 0\)」、「\(x\) を実数として、\(1 \lt x \lt 3\) \(\Rightarrow\) \(2{\small ~≦~}x{\small ~≦~}4\)」、「\(n\) を自然数として、\(n\) は \(6\) の倍数 \(\Rightarrow\) \(n\) は \(3\) の倍数」、「\(a~,~b\) を実数として、\(a~,~b\) がともに無理数なら \(a+b\) は無理数」、「\(a~,~b\) を実数として、\(a\) が有理数かつ \(b\) が無理数なら \(ab\) は無理数」、「\(a~,~b\) を実数として、\(a~,~b\) がともに無理数なら \(ab\) は無理数」の真偽を調べ方は?また、偽である場合でも反例のあげ方は?

高校数学Ⅰ|集合と論理

解法のPoint

命題の真偽と反例

Point:命題の真偽と反例

正しいか正しくないか決まる文や式を「命題」といい、このときの式を「条件」という。また、命題が正しいとき「真」、正しくないとき「偽」という。


■ \(p\) ならば \(q\) の真偽


 すべての条件 \(p\) に対し、
 条件 \(q\) も成立すれば真となる。


※ \(1\) つでも条件 \(p\) を満たさないものがあれば偽。


■ 命題と集合


 条件 \(p~,~q\) をそれぞれ集合 \(P~,~Q\) とすると、


 集合 \(P\) が集合 \(Q\) の部分集合であれば
 \(p\) ならば \(q\) は真である。



■ 命題の偽と反例


集合 \(P\) に属していて、集合 \(Q\) に属していない要素があるとき、


 命題 \(p\) ならば \(q\) は偽となり、
 反例はこの要素の \(1\) つとなる。



■ 有理数・無理数の命題とその真偽


\(\small [\,1\,]\) 有理数は \(0\) のときも成り立つかを確認する。


\(\small [\,2\,]\) 無理数は同じ値や異符号の値のときにも成り立つかを確認する。


 \(a=\sqrt{2}~,~b=\sqrt{2}\) や
 \(a=\sqrt{2}~,~b=-\sqrt{2}\) のとき


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詳しい解説|命題の真偽と反例

集合と論理 11

命題「\(x\) を実数として、\(x^2=9\) ならば \(x=3\)」、「\(n\) を自然数として、\(n\) は素数 \(\Rightarrow\) \(n\) は奇数」、「ひし形は平行四辺形である」、「\(x\) を実数として、\(x \gt 3\) \(\Rightarrow\) \(x \gt 0\)」、「\(x\) を実数として、\(1 \lt x \lt 3\) \(\Rightarrow\) \(2{\small ~≦~}x{\small ~≦~}4\)」、「\(n\) を自然数として、\(n\) は \(6\) の倍数 \(\Rightarrow\) \(n\) は \(3\) の倍数」、「\(a~,~b\) を実数として、\(a~,~b\) がともに無理数なら \(a+b\) は無理数」、「\(a~,~b\) を実数として、\(a\) が有理数かつ \(b\) が無理数なら \(ab\) は無理数」、「\(a~,~b\) を実数として、\(a~,~b\) がともに無理数なら \(ab\) は無理数」の真偽を調べ方は?また、偽である場合でも反例のあげ方は?

高校数学Ⅰ|集合と論理

「\(x\) を実数として、\(x^2=9\) ならば \(x=3\)」


 \(x^2=9\) より \(x=\pm 3\)


よって、\(x=-3\) のとき \(x=3\) とならないので偽となる


また、反例は \(x=-3\) である

 
 

「\(n\) を自然数として、\(n\) は素数 \(\Rightarrow\) \(n\) は奇数」


素数の集合を \(P\) 、奇数の集合を \(Q\) とすると、


 \(P=\{\,2~,~3~,~5~,~7~,~\cdots\,\}\)


 \(Q=\{\,1~,~3~,~5~,~7~,~\cdots\,\}\)



これより、\(P\) は \(Q\) の部分集合ではないので偽となる


また、反例は \(n=2\) のとき(偶数である)

 
 

「ひし形は平行四辺形である」


ひし形は \(4\) つの辺の長さがすべて等しい


これより、\(2\) 組の対辺が等しいので、平行四辺形の定義が成り立つ


したがって、「ひし形は平行四辺形である」は真となる

 
 

「\(x\) を実数として、\(x \gt 3\) \(\Rightarrow\) \(x \gt 0\)」


\(x \gt 3\) の集合を \(P\) 、\(x \gt 0\) の集合を \(Q\) とすると、



よって、\(P\) は \(Q\) の部分集合であるので、真となる

 
 

「\(x\) を実数として、\(1 \lt x \lt 3\) \(\Rightarrow\) \(2{\small ~≦~}x{\small ~≦~}4\)」


\(1 \lt x \lt 3\) の集合を \(P\) 、\(2{\small ~≦~}x{\small ~≦~}4\) の集合を \(Q\) とすると、



\(P\) は \(Q\) の部分集合ではないので、偽となる


また、反例は \(x=1.5\) などである

 
 

「\(n\) を自然数として、\(n\) は \(6\) の倍数 \(\Rightarrow\) \(n\) は \(3\) の倍数」


\(6\) の倍数の集合を \(P\) 、\(3\) の倍数の集合を \(Q\) とすると、


 \(P=\{\,6~,~12~,~18~,~\cdots\,\}\)


 \(Q=\{\,3~,~6~,~9~,~12~,~\cdots\,\}\)



これより、\(P\) は \(Q\) の部分集合であるので、真となる

 
 

「\(a~,~b\) を実数として、\(a~,~b\) がともに無理数なら \(a+b\) は無理数」


\(a=\sqrt{2}~,~b=-\sqrt{2}\) のとき、


\(\begin{eqnarray}~~~a+b&=&\sqrt{2}+(-\sqrt{2})\\[3pt]~~~&=&0\end{eqnarray}\)


これより、\(a+b\) が有理数となるので偽


反例は、\(a=\sqrt{2}~,~b=-\sqrt{2}\) など

 
 

「\(a~,~b\) を実数として、\(a\) が有理数かつ \(b\) が無理数なら \(ab\) は無理数」


\(a=0~,~b=\sqrt{2}\) のとき、


\(\begin{eqnarray}~~~ab&=&0 \cdot \sqrt{2}\\[3pt]~~~&=&0\end{eqnarray}\)


これより、\(ab\) が有理数となるので偽


反例は、\(a=0~,~b=\sqrt{2}\) など

 
 

「\(a~,~b\) を実数として、\(a~,~b\) がともに無理数なら \(ab\) は無理数」


\(a=\sqrt{2}~,~b=\sqrt{2}\) のとき、


\(\begin{eqnarray}~~~ab&=&\sqrt{2} \cdot \sqrt{2}\\[3pt]~~~&=&2\end{eqnarray}\)


これより、\(ab\) が有理数となるので偽


反例は、\(a=\sqrt{2}~,~b=\sqrt{2}\) など

 

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