オンライン家庭教師生徒募集中!詳しくはこちらから!

背理法を用いた証明

このページは、「背理法を用いた証明」の練習問題アーカイブページとなります。
 
この問題の解き方の詳細は↓
背理法を用いた証明 で確認できます。

問題アーカイブ01

問題アーカイブ01円周率 \(\pi\) が無理数であることを用いて、次の命題を証明せよ。\(\sqrt{\pi}\) は無理数である。

数研出版|数学Ⅰ[104-901] p.66 練習19

[証明] 「\(\sqrt{\pi}\) は無理数でない」と仮定すると、


\(\sqrt{\pi}\) は有理数であるので、有理数 \(r\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}~~~\sqrt{\pi}&=&r\end{eqnarray}\)


両辺を \(2\) 乗すると、


\(\begin{eqnarray}~~~\pi&=&r^2\end{eqnarray}\)


\(r\) が有理数のとき、\(r^2\) も有理数となるが、これは \(\pi\) が無理数であることに矛盾する


したがって、\(\sqrt{\pi}\) は有理数でないので、


 \(\sqrt{\pi}\) は無理数である [終]

 

問題アーカイブ02

問題アーカイブ02\(\sqrt{3}\) は無理数であることを証明せよ。ただし、次の命題が成り立つことを用いてよいものとする。\(n\) を整数とするとき、\(n^2\) が \(3\) の倍数ならば、\(n\) は \(3\) の倍数である。

数研出版|数学Ⅰ[104-901] p.67 練習20
東京書籍|Advanced数学Ⅰ[002-901] p.69 問11

[証明] 「\(\sqrt{3}\) が無理数でない」と仮定すると、


\(\sqrt{3}\) は有理数であるので、\(1\) 以外に互いに公約数をもたない \(2\) つの自然数 \(a~,~b\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}~~~\sqrt{3}=\displaystyle \frac{\,a\,}{\,b\,}\end{eqnarray}\)


これより、


\(\begin{eqnarray}~~~a&=&\sqrt{3}\,b\end{eqnarray}\)


両辺を \(2\) 乗すると、


\(\begin{eqnarray}~~~a^2&=&3b^2\end{eqnarray}\)


\(a^2\) は \(3\) の倍数であるので、\(a\) も \(3\) の倍数である


また、\(a=3c\)( \(c\) は整数 )とすると、


\(\begin{eqnarray}~~~(3c)^2&=&3b^2\\[3pt]~~~9c^2&=&3b^2\\[3pt]~~~b^2&=&3c^2\end{eqnarray}\)


\(b^2\) は \(3\) の倍数であるので、\(b\) も \(3\) の倍数である


\(a\) と \(b\) はともに \(3\) の倍数で公約数 \(3\) をもつが、これは \(a\) と \(b\) が \(1\) 以外に公約数をもたないことに矛盾する


したがって、\(\sqrt{3}\) は有理数でないので、


 \(\sqrt{3}\) は無理数である [終]

 

問題アーカイブ03

問題アーカイブ03\(x^2-y^2=1\) を満たす自然数 \(x~,~y\) の組は存在しないことを証明せよ。

数研出版|数学Ⅰ[104-901] p.70 演習問題A 4

[証明] 「\(x^2-y^2=1\) を満たす自然数 \(x~,~y\) の組が存在する」と仮定すると、


\(\begin{eqnarray}~~~x^2-y^2&=&1\\[3pt]~~~(x+y)(x-y)&=&1\end{eqnarray}\)


\(x~,~y\) は自然数であるので、\(x+y\) と \(x-y\) は整数である


積が \(1\) となる整数の組は、


\(\small [\,1\,]\) \(x+y=1\) かつ \(x-y=1\)
\(\small [\,2\,]\) \(x+y=-1\) かつ \(x-y=-1\)


\(\small [\,1\,]\) \(x+y=1\) かつ \(x-y=1\) のとき、


\(\begin{eqnarray}~~~x&=&1\\[3pt]~~~y&=&0\end{eqnarray}\)


\(y=0\) は自然数でないので不適


\(\small [\,2\,]\) \(x+y=-1\) かつ \(x-y=-1\) のとき、


\(\begin{eqnarray}~~~x&=&-1\\[3pt]~~~y&=&0\end{eqnarray}\)


\(x=-1~,~y=0\) は自然数でないので不適


\(\small [\,1\,]\) と \(\small [\,2\,]\)より、\(x^2-y^2=1\) を満たす自然数 \(x~,~y\) の組は存在しないので、仮定に矛盾する


したがって、\(x^2-y^2=1\) を満たす自然数 \(x~,~y\) の組は存在しない [終]

 

問題アーカイブ04

問題アーカイブ04整数 \(a~,~b~,~c\) が \(a^2+b^2=c^2\) を満たすとき、\(a~,~b~,~c\) のうち少なくとも \(1\) つは偶数であることを証明せよ。

数研出版|数学Ⅰ[104-901] p.71 演習問題B 6

[証明] 「\(a~,~b~,~c\) がすべて奇数である」と仮定すると、


整数 \(k~,~l~,~m\) を用いて、\(a=2k+1~,~b=2l+1~,~c=2m+1\) と表せる


\(a^2+b^2=c^2\) に代入すると、


\(\begin{eqnarray}~~~(2k+1)^2+(2l+1)^2&=&(2m+1)^2\\[3pt]~~~4k^2+4k+1+4l^2+4l+1&=&4m^2+4m+1\\[3pt]~~~2(2k^2+2k+2l^2+2l+1)&=&2(2m^2+2m)+1\end{eqnarray}\)

※ 数式は横にスクロールできます。


左辺は偶数、右辺は奇数となり矛盾する


したがって、\(a~,~b~,~c\) がすべて奇数であることはないので、


 \(a~,~b~,~c\) のうち少なくとも \(1\) つは偶数である [終]

 

問題アーカイブ05

問題アーカイブ05\(\sqrt{2}\) が無理数であることを用いて、次の命題を証明せよ。\(1+3\sqrt{2}\) は無理数である。

数研出版|高等学校数学Ⅰ[104-903] p.67 練習19
数研出版|新編数学Ⅰ[104-904] p.71 練習23

[証明] 「\(1+3\sqrt{2}\) は無理数でない」と仮定すると、


\(1+3\sqrt{2}\) は有理数であるので、有理数 \(r\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}~~~1+3\sqrt{2}&=&r\\[3pt]~~~3\sqrt{2}&=&r-1\\[3pt]~~~\sqrt{2}&=&\displaystyle \frac{\,r-1\,}{\,3\,}\end{eqnarray}\)


\(r\) が有理数のとき、\(\displaystyle \frac{\,r-1\,}{\,3\,}\) も有理数となるが、これは \(\sqrt{2}\) が無理数であることに矛盾する


したがって、\(1+3\sqrt{2}\) は有理数でないので、


 \(1+3\sqrt{2}\) は無理数である [終]

 

問題アーカイブ06

問題アーカイブ06\(8\) 個の球を青、黄、赤の \(3\) つの箱のどれかに入れる。このとき、入っている球が \(2\) 個以下の箱があることを証明せよ。

東京書籍|Advanced数学Ⅰ[002-901] p.68 問10

[証明] 「入っている球が \(2\) 個以下の箱がない」と仮定すると、


青、黄、赤の箱に、\(8\) 個の球をそれぞれ \(a\) 個、\(b\) 個、\(c\) 個入れたとすると、


\(\begin{eqnarray}~~~a+b+c&=&8\end{eqnarray}\)


入っている球が \(2\) 個以下の箱がないと仮定すると、


\(\begin{eqnarray}~~~a{\small ~≧~}3~,~b{\small ~≧~}3~,~c{\small ~≧~}3\end{eqnarray}\)


よって、


\(\begin{eqnarray}~~~a+b+c{\small ~≧~}9\end{eqnarray}\)


これは、\(a+b+c=8\) であることに矛盾する


したがって、入っている球が \(2\) 個以下の箱がある [終]

 

問題アーカイブ07

問題アーカイブ07\(2\sqrt{2}+5\) が無理数であることを、背理法を用いて証明せよ。ただし、\(\sqrt{2}\) が無理数であることを用いてよい。

東京書籍|Standard数学Ⅰ[002-902] p.68 問14

[証明] 「\(2\sqrt{2}+5\) は無理数でない」と仮定すると、


\(2\sqrt{2}+5\) は有理数であるので、有理数 \(r\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}~~~2\sqrt{2}+5&=&r\\[3pt]~~~2\sqrt{2}&=&r-5\\[3pt]~~~\sqrt{2}&=&\displaystyle \frac{\,r-5\,}{\,2\,}\end{eqnarray}\)


\(r\) が有理数のとき、\(\displaystyle \frac{\,r-5\,}{\,2\,}\) も有理数となるが、これは \(\sqrt{2}\) が無理数であることに矛盾する


したがって、\(2\sqrt{2}+5\) は有理数でないので、


 \(2\sqrt{2}+5\) は無理数である [終]

 

問題アーカイブ08

問題アーカイブ08\(x\) が有理数であるとき、\(x+\sqrt{3}\) が無理数であることを、背理法を用いて証明せよ。ただし、\(\sqrt{3}\) が無理数であることを用いてよい。

東京書籍|Standard数学Ⅰ[002-902] p.70 Training 6

[証明] 「\(x+\sqrt{3}\) は無理数でない」と仮定すると、


\(x+\sqrt{3}\) は有理数であるので、有理数 \(r\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}~~~x+\sqrt{3}&=&r\\[3pt]~~~\sqrt{3}&=&r-x\end{eqnarray}\)


\(r\) が有理数、\(x\) が有理数のとき、\(r-x\) も有理数となるが、これは \(\sqrt{3}\) が無理数であることに矛盾する


したがって、\(x+\sqrt{3}\) は有理数でないので、


 \(x+\sqrt{3}\) は無理数である [終]

 

問題アーカイブ09

問題アーカイブ09「直線 \(l\) 上にない点 \({\rm A}\) から、直線 \(l\) に引ける垂線は \(1\) 本だけである」ことを、背理法を用いて証明したい。右の図のように点 \({\rm A}\) から直線 \(l\) に垂線が \(2\) 本引けると仮定すると、\(\triangle {\rm ABC}\) においてどのような矛盾が生じるかを記せ。

東京書籍|Standard数学Ⅰ[702] p.72 問11

点 \({\rm A}\) から直線 \(l\) に垂線が \(2\) 本引けると仮定すると、


垂線の足をそれぞれ \({\rm B}~,~{\rm C}\) とすると、


\(\begin{eqnarray}~~~\angle {\rm ABl}=90°~,~\angle {\rm ACl}=90°\end{eqnarray}\)


\(\triangle {\rm ABC}\) において、\(\angle {\rm B}=90°~,~\angle {\rm C}=90°\) であるので、


\(\begin{eqnarray}~~~\angle {\rm A}+\angle {\rm B}+\angle {\rm C}&=&\angle {\rm A}+90°+90°\\[3pt]~~~&=&\angle {\rm A}+180°\end{eqnarray}\)


\(\angle {\rm A} \gt 0°\) であるので、三角形の内角の和が \(180°\) を超え、矛盾する


したがって、直線 \(l\) 上にない点 \({\rm A}\) から、直線 \(l\) に引ける垂線は \(1\) 本だけである

 

問題アーカイブ10

問題アーカイブ10\(\sqrt{6}\) が無理数であることを、背理法を用いて証明せよ。

東京書籍|Standard数学Ⅰ[702] p.73 問12

[証明] 「\(\sqrt{6}\) が無理数でない」と仮定すると、


\(\sqrt{6}\) は有理数であるので、\(1\) 以外に互いに公約数をもたない \(2\) つの自然数 \(a~,~b\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}~~~\sqrt{6}=\displaystyle \frac{\,a\,}{\,b\,}\end{eqnarray}\)


これより、


\(\begin{eqnarray}~~~a&=&\sqrt{6}\,b\end{eqnarray}\)


両辺を \(2\) 乗すると、


\(\begin{eqnarray}~~~a^2&=&6b^2\end{eqnarray}\)


\(a^2\) は偶数であるので、\(a\) も偶数である


また、\(a=2c\)( \(c\) は整数 )とすると、


\(\begin{eqnarray}~~~(2c)^2&=&6b^2\\[3pt]~~~4c^2&=&6b^2\\[3pt]~~~2c^2&=&3b^2\end{eqnarray}\)


\(2c^2\) は偶数であるので、\(3b^2\) も偶数である


\(3\) は奇数であるので、\(b^2\) は偶数となり、\(b\) も偶数である


\(a\) と \(b\) はともに偶数で公約数 \(2\) をもつが、これは \(a\) と \(b\) が \(1\) 以外に公約数をもたないことに矛盾する


したがって、\(\sqrt{6}\) は有理数でないので、


 \(\sqrt{6}\) は無理数である [終]

 

問題アーカイブ11

問題アーカイブ11\(\sqrt{6}\) が無理数であることを用いて、\(\sqrt{3}-\sqrt{2}\) が無理数であることを証明せよ。

東京書籍|Advanced数学Ⅰ[002-901] p.73 練習問題 6

[証明] 「\(\sqrt{3}-\sqrt{2}\) は無理数でない」と仮定すると、


\(\sqrt{3}-\sqrt{2}\) は有理数であるので、有理数 \(r\) を用いて、


\(\begin{eqnarray}~~~\sqrt{3}-\sqrt{2}&=&r\end{eqnarray}\)


両辺を \(2\) 乗すると、


\(\begin{eqnarray}~~~(\sqrt{3}-\sqrt{2})^2&=&r^2\\[3pt]~~~3-2\sqrt{6}+2&=&r^2\\[3pt]~~~-2\sqrt{6}&=&r^2-5\\[3pt]~~~\sqrt{6}&=&-\displaystyle \frac{\,r^2-5\,}{\,2\,}\\[5pt]~~~\sqrt{6}&=&\displaystyle \frac{\,5-r^2\,}{\,2\,}\end{eqnarray}\)


\(r\) が有理数のとき、\(\displaystyle \frac{\,5-r^2\,}{\,2\,}\) も有理数となるが、これは \(\sqrt{6}\) が無理数であることに矛盾する


したがって、\(\sqrt{3}-\sqrt{2}\) は有理数でないので、


 \(\sqrt{3}-\sqrt{2}\) は無理数である [終]