共通部分と和集合の解法
\({\small (1)}~\)どちらの集合にも属する要素の集合を、
共通部分 \({\rm A\cap B}\) 「 \({\rm A}\) かつ \({\rm B}\) 」
\({\small (2)}~\)少なくとも1つの集合に属する要素の集合を、
和集合 \({\rm A\cup B}\) 「 \({\rm A}\) または \({\rm B}\) 」
それぞれをベン図で表すと、
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問題解説:共通部分と和集合
問題解説(1)
集合 \(\rm A\) を書き並べると、$$~~~{\rm A}=\{~3~,~6~,~9~\}$$集合 \(\rm B\) を書き並べると、$$~~~{\rm B}=\{~2~,~3~,~5~,~7~\}$$集合 \(\rm C\) は問題文より、$$~~~{\rm C}=\{~2~,~3~,~4~,~5~\}$$
\({\rm A} \cap {\rm B}\) は集合 \(\rm A\) と集合 \(\rm B\) の共通部分より、$$~~~{\rm A}=\{~3~,~6~,~9~\}$$$$~~~{\rm B}=\{~2~,~3~,~5~,~7~\}$$よって、集合 \(\rm A\) と集合 \(\rm B\) に共通して属している要素は \(\{~3~\}\) である。
答えは、\({\rm A} \cap {\rm B}=\{~3~\}\) となります。
問題解説(2)
\({\rm A} \cup {\rm B}\) は集合 \(\rm A\) と集合 \(\rm B\) の和集合を表します。$$~~~{\rm A}=\{~3~,~6~,~9~\}$$$$~~~{\rm B}=\{~2~,~3~,~5~,~7~\}$$よって、集合 \(\rm A\) と集合 \(\rm B\) の少なくとも一方に属している要素は小さい順に、$$~~~\{~2~,~3~,~5~,~6~,~7~,~9~\}$$よって、答えは$$~{\rm A} \cup {\rm B}=\{~2~,~3~,~5~,~6~,~7~,~9~\}$$となります。
問題解説(3)
\({\rm B} \cap {\rm C}\) は集合 \(\rm B\) と集合 \(\rm C\) の共通部分を表します。$$~~~{\rm B}=\{~2~,~3~,~5~,~7~\}$$$$~~~{\rm C}=\{~2~,~3~,~4~,~5~\}$$よって、集合 \(\rm B\) と集合 \(\rm C\) に共通して属している要素は小さい順に、$$~~~\{~2~,~3~,~5~\}$$よって、答えは$$~{\rm B} \cap {\rm C}=\{~2~,~3~,~5~\}$$となります。
問題解説(4)
\({\rm A} \cup {\rm C}\) は集合 \(\rm A\) と集合 \(\rm C\) の和集合を表します。$$~~~{\rm A}=\{~3~,~6~,~9~\}$$$$~~~{\rm C}=\{~2~,~3~,~4~,~5~\}$$よって、集合 \(\rm A\) と集合 \(\rm C\) の少なくとも一方に属している要素は小さい順に、$$~~~\{~2~,~3~,~4~,~5~,~6~,~9~\}$$よって、答えは$$~{\rm A} \cup {\rm C}=\{~2~,~3~,~4~,~5~,~6~,~9~\}$$となります。
問題解説(5)
\({\rm A} \cap {\rm B} \cap {\rm C}\) は集合 \(\rm A\) と集合 \(\rm B\) と集合 \(\rm C\) の共通部分を表します。$$~~~{\rm A}=\{~3~,~6~,~9~\}$$$$~~~{\rm B}=\{~2~,~3~,~5~,~7~\}$$$$~~~{\rm C}=\{~2~,~3~,~4~,~5~\}$$よって、これらのすべてに共通している要素は \(\{~3~\}\) だけである。
よって、答えは \({\rm A} \cap {\rm B} \cap {\rm C}=\{~3~\}\) となります。
問題解説(6)
\({\rm A} \cup {\rm B} \cup {\rm C}\) は集合 \(\rm A\) と集合 \(\rm B\) と集合 \(\rm C\) の和集合を表します。$$~~~{\rm A}=\{~3~,~6~,~9~\}$$$$~~~{\rm B}=\{~2~,~3~,~5~,~7~\}$$$$~~~{\rm C}=\{~2~,~3~,~4~,~5~\}$$よって、これらの少なくとも1つに含まれる要素は小さい順に、$$~~~\{~2~,~3~,~4~,~5~,~6~,~7~,~9~\}$$よって、答えは$$~{\rm A} \cup {\rm B} \cup {\rm C}=\{~2~,~3~,~4~,~5~,~6~,~7~,~9~\}$$となります。
今回のまとめ
共通部分と和集合はその記号と「かつ」と「または」の語句、意味を理解し覚えておきましょう。それぞれの集合を上下に書き並べて比較するとわかりやすくなります。