平均変化率の解法
Point:平均変化率関数 \(y=f(x)\) において、\(x\) の値が \(a\) から \(b\) まで変化するときの平均変化率は、
\(f(x)\) | \(f(a)~\to~f(b)\) |
\(x\) | \(a~\to~b\) |
この表より、分母分子をそれぞれ「あと−まえ」の計算をすると、
$$\frac{f(b)-f(a)}{b-a}$$
これが平均変化率となります。
問題解説:平均変化率
問題解説(1)
問題関数 \(f(x)=2x^2-3\) について以下の問いに答えよ。
\({\small (1)}\) \(x=2\) から \(x=4\) までの平均変化率を求めよ。
\({\small (1)}\) \(x=2\) から \(x=4\) までの平均変化率を求めよ。
\(x=2\) のとき、$$~~~~~~f(2)$$$$~=2\cdot2^2-3$$$$~=8-3$$$$~=5$$
\(x=4\) のとき、$$~~~~~~f(4)$$$$~=2\cdot4^2-3$$$$~=32-3$$$$~=29$$
よって、表にまとめると、
\(f(x)\) | \(5~\to~29\) |
\(x\) | \(2~\to~4\) |
表より、平均変化率は$$~~~~~~\frac{29-5}{4-2}$$$$~=\frac{24}{2}$$$$~=12$$
よって、答えは \(12\) となります。
問題解説(2)
問題関数 \(f(x)=2x^2-3\) について以下の問いに答えよ。
\({\small (2)}\) \(x=2\) から \(x=2+h\) までの平均変化率を求めよ。
\({\small (2)}\) \(x=2\) から \(x=2+h\) までの平均変化率を求めよ。
\(x=2\) のとき、$$~~~~~~f(2)$$$$~=2\cdot2^2-3$$$$~=8-3$$$$~=5$$
\(x=2+h\) のとき、$$~~~~~~f(2+h)$$$$~=2\cdot(2+h)^2-3$$$$~=2(4+4h+h^2)-3$$$$~=8+8h+2h^2-3$$$$~=2h^2+8h+5$$
よって、表にまとめると、
\(f(x)\) | \(5~\to~2h^2+8h+5\) |
\(x\) | \(2~\to~2+h\) |
表より、平均変化率は$$~~~~~~\frac{(2h^2+8h+5)-5}{(2+h)-2}$$$$~=\frac{2h^2+8h}{h}$$$$~=2h+8$$よって、答えは \(2h+8\) となります。
今回のまとめ
平均変化率を求めるときは、\(f(x)\) と \(x\) のそれぞれの変化量の表を作り考えるようにしましょう。
【問題一覧】数学Ⅱ:微分と積分
このページは「高校数学Ⅱ:微分と積分」の問題一覧ページとなります。解説の見たい単元名がわからないとき...