楕円と軌跡の解法
① \(x\) 軸上の点を \({\rm A}(s~,~0)\) 、\(y\) 軸上の点を \({\rm B}(t~,~0)\) とする。
② 動点を \({\rm P}(x~,~y)\) とする。
③ 線分 \({\rm AB}\) の長さ \(l\) より、$$~~~\sqrt{(0-s)^2+(t-0)^2}=l$$$$~~~~~~\Leftrightarrow~s^2+t^2=l^2$$④ 線分 \({\rm AB}\) を \(m\,:\,n\) に内分する条件より、$$~~~~~~(x~,~y)$$$$~=\left(\frac{\,ns+m\cdot0 \,}{\,m+n \,}~,~\frac{\,n\cdot0+mt \,}{\,m+n \,}\right)$$⑤ ④の式を \(s~,~t\) について式変形し、③の式に代入して軌跡を求める。
問題解説:楕円と軌跡
\(x\) 軸上の点を \({\rm A}(s~,~0)\) 、\(y\) 軸上の点を \({\rm B}(t~,~0)\) として、動点である点 \({\rm P}\) を \({\rm P}(x~,~y)\) とする。
線分 \({\rm AB}\) の長さ \(3\) より、$$~~~\sqrt{(0-s)^2+(t-0)^2}=3$$$$~~~~~~~\Leftrightarrow~s^2+t^2=9~~~\cdots~{\large ①}$$また、点 \({\rm P}\) は線分 \({\rm AB}\) を \(1\,:\,2\) に内分するので、$$~~~~~~(x~,~y)$$$$~=\left(\frac{\,2\cdot s+1\cdot0 \,}{\,1+2\,}~,~\frac{\,2\cdot0+1\cdot t \,}{\,1+2 \,}\right)$$それぞれ計算すると、$$~~~x=\frac{\,2s \,}{\,3 \,}~,~y=\frac{\, t\,}{\,3 \,}$$\(s~,~t\) について式変形すると、$$~~~s=\frac{\,3 \,}{\,2 \,}x~,~t=3y$$これを①に代入すると、$$~~~\left(\frac{\,3 \,}{\,2 \,}x\right)^2+(3y)^2=9$$$$~~~~~~~~~~\frac{\,9 \,}{\,4 \,}x^2+9y^2=9$$両辺を \(\div9\) すると、$$~~~\frac{\,9 \,}{\,4\cdot9 \,}x^2+\frac{\,9y^2\,}{\,9 \,}=\frac{\,9 \,}{\,9 \,}$$$$\hspace{34pt} \frac{\,x^2 \,}{\,4 \,}+y^2=1$$したがって、点 \({\rm P}\) の軌跡は、楕円 \({\large \frac{\,x^2 \,}{\,4 \,}}+y^2=1\) となる。
今回のまとめ
今回は楕円の軌跡の問題を解説しました。点の置き方と条件の使い方をおさえて、手順を覚えていきましょう。