- 数学Ⅰ|2次関数「2つの2次方程式の解の条件と2次不等式」の基本例題解説ページです。
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問題|2つの2次方程式の解の条件と2次不等式
2次関数 50☆\(m \neq 0\) として、\(2\) つの2次方程式 \(x^2+mx+m+3=0~,~\)\(mx^2-6x+m=0\) がともに実数解をもつ or 少なくとも一方が実数解をもつ or 一方だけが実数解をもつとき、定数 \(m\) の範囲の求め方は?
高校数学Ⅰ|2次関数
解法のPoint
2つの2次方程式の解の条件と2次不等式
Point:2つの2次方程式の解の条件と2次不等式
① 2つの2次方程式のそれぞれの判別式を \(D_1\) と \(D_2\) で求める。
② 解の条件より、判別式の連立2次不等式を解く。
[1] ともに実数解をもつ
\(D_1{\small ~≧~}0\) かつ \(D_2{\small ~≧~}0\)
数直線上の共通部分が解となる。
\(D_1{\small ~≧~}0\) または \(D_2{\small ~≧~}0\)
数直線上の和集合となる。
\(D_1{\small ~≧~}0\) と \(D_2{\small ~≧~}0\) の
どちらか一方だけが成り立つ。
\(2\) つの2次方程式の解の条件は、
① 2つの2次方程式のそれぞれの判別式を \(D_1\) と \(D_2\) で求める。
② 解の条件より、判別式の連立2次不等式を解く。
[1] ともに実数解をもつ
\(D_1{\small ~≧~}0\) かつ \(D_2{\small ~≧~}0\)
数直線上の共通部分が解となる。
[2] 少なくとも一方が実数解をもつ
\(D_1{\small ~≧~}0\) または \(D_2{\small ~≧~}0\)
数直線上の和集合となる。
[3] 一方だけが実数解をもつ
\(D_1{\small ~≧~}0\) と \(D_2{\small ~≧~}0\) の
どちらか一方だけが成り立つ。
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詳しい解説|2つの2次方程式の解の条件と2次不等式
2次関数 50☆
\(m \neq 0\) として、\(2\) つの2次方程式 \(x^2+mx+m+3=0~,~\)\(mx^2-6x+m=0\) がともに実数解をもつ or 少なくとも一方が実数解をもつ or 一方だけが実数解をもつとき、定数 \(m\) の範囲の求め方は?
高校数学Ⅰ|2次関数
2次方程式 \(x^2+mx+m+3=0\) の判別式 \(D_1\) は、
\(\begin{eqnarray}~~~D_1&=&m^2-4 \cdot 1 \cdot (m+3)\\[3pt]~~~&=&m^2-4m-12\end{eqnarray}\)
2次方程式 \(mx^2-6x+m=0\) の判別式 \(D_2\) は、
\(\begin{eqnarray}~~~D_2&=&(-6)^2-4 \cdot m \cdot m\\[3pt]~~~&=&36-4m^2\end{eqnarray}\)
ともに実数解をもつ条件は、
\(D_1{\small ~≧~}0\) かつ \(D_2{\small ~≧~}0\)
これより、
\(\begin{eqnarray}~~~D_1=m^2-4m-12 &{\small ~≧~}& 0\\[3pt]~~~(m-6)(m+2) &{\small ~≧~}& 0\end{eqnarray}\)
2次関数 \(y=(m-6)(m+2)\) の \(y{\small ~≧~}0\) の範囲がこの2次不等式の解より、


\(m{\small ~≦~}-2~,~6{\small ~≦~}m~~~\cdots {\small [\,1\,]}\)
また、
\(\begin{eqnarray}~~~D_2=36-4m^2 &{\small ~≧~}& 0\\[3pt]~~~-4(m^2-9) &{\small ~≧~}& 0\\[3pt]~~~m^2-9 &{\small ~≦~}& 0\\[3pt]~~~(m+3)(m-3) &{\small ~≦~}& 0\end{eqnarray}\)
2次関数 \(y=(m+3)(m-3)\) の \(y{\small ~≦~}0\) の範囲がこの2次不等式の解より、


\(-3{\small ~≦~}m{\small ~≦~}3~~~\cdots {\small [\,2\,]}\)
\({\small [\,1\,]}\) と \({\small [\,2\,]}\) の共通範囲より、


したがって、\(-3{\small ~≦~}m{\small ~≦~}-2\) となる
少なくとも一方が実数解をもつ条件は、
\(D_1{\small ~≧~}0\) または \(D_2{\small ~≧~}0\)
これより、\({\small [\,1\,]}\) と \({\small [\,2\,]}\) の和集合より、


したがって、\(m{\small ~≦~}3~,~6{\small ~≦~}m\) となる
一方だけが実数解をもつ条件は、
\(D_1{\small ~≧~}0\) と \(D_2{\small ~≧~}0\) のどちらか一方だけが成り立つので、
\({\small [\,1\,]}\) または \({\small [\,2\,]}\) の一方だけの範囲より、


したがって、\(m \lt -3~,~-2 \lt m{\small ~≦~}3~,~6{\small ~≦~}m\) となる
※ \(m=-3\) や \(m=-2\) のときはともに実数解をもつので含まない

