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座標を利用した等式の証明

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座標を利用した等式の証明の方法

Point:座標を利用した等式の証明三角形 \(ABC\) と辺 \(BC\) の中点 \(M\) の4つの座標をすべて文字でおくと未知数が多くなってしまいます。
次のように座標軸と原点を利用することで未知数の数を少なくすることができます。

\(BC\) の中点 \(M\) を原点におくことで、点 \(B\) と点 \(C\) が原点で対称となり未知数を1つで表すことでできます。

 

問題解説:座標を利用した等式の証明

問題三角形 \(ABC\) と辺 \(BC\) の中点 \(M\) において、次の等式が成り立つことを証明せよ。$$~~~AB^2+AC^2=2(AM^2+BM^2)$$

[証明]
線分 \(BC\) の中点 \(M\) を原点におき、3点 \(A,B,C\) を次のように座標平面上に表します。
$$~~~A(a,b)~,~B(-c,0)~,~C(c,0)~,~M(0,0)$$
\(AB\) と \(AC\) の2点間の距離の公式より、$$~~~~~~AB^2$$$$~=(-c-a)^2+(0-b)^2$$$$~=c^2+2ac+a^2+b^2$$$$~=a^2+b^2+c^2+2ac$$また、$$~~~~~~AC^2$$$$~=(c-a)^2+(0-b)^2$$$$~=c^2-2ac+a^2+b^2$$$$~=a^2+b^2+c^2-2ac$$よって、$$~~~~~~AB^2+AC^2$$$$~=(a^2+b^2+c^2+2ac)$$$$\hspace{40pt}+(a^2+b^2+c^2-2ac)$$$$~=2a^2+2b^2+2c^2$$$$~=2(a^2+b^2+c^2)~\cdots{\large ①}$$
次に、\(AM\) と \(BM\) の2点間の距離の公式より、$$~~~~~~AM^2$$$$~=(0-a)^2+(0-b)^2$$$$~=a^2+b^2$$また、$$~~~~~~BM^2$$$$~=\{0-(-c)\}^2$$$$~=c^2$$よって、$$~~~~~~2(AM^2+BM^2)$$$$~=2(a^2+b^2+c^2)~\cdots{\large ②}$$
したがって、①と②より、$$~~~AB^2+AC^2=2(AM^2+BM^2)$$[終]

 

今回のまとめ

座標平面を利用した図形の性質の証明は、原点や軸上の点など座標のおき方に注意して証明していきましょう。

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