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不等式の表す領域

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不等式の表す領域の解法

Point:不等式の表す領域・ 直線と領域
直線 \(l\) を \(y=mx+n\) としたとき、
( ⅰ ) \(y>mx+n\) は直線 \(l\) の上側部分

( ⅱ ) \(y<mx+n\) は直線 \(l\) の下側部分

\(≧\) や \(≦\) のときは、直線 \(y=mx+n\) 上の境界線を含みます。
 
・ \(y\) 軸に平行な直線の領域
直線 \(m\) を \(x=a\) としたとき、
( ⅰ ) \(x>a\) は直線 \(m\) の右側となります。

( ⅱ ) \(x<a\) は直線 \(m\) の左側となります。

\(≧\) や \(≦\) のときは、直線 \(x=a\) 上の境界線を含みます。
 
・ \(x\) 軸に平行な直線の領域
直線 \(n\) を \(y=b\) としたとき、
( ⅰ ) \(y>b\) は直線 \(n\) の右側となります。

( ⅱ ) \(y<b\) は直線 \(n\) の左側となります。

\(≧\) や \(≦\) のときは、直線 \(y=b\) 上の境界線を含みます。
 
・ 円と領域
円 \(C\) を、\((x-a)^2+(y-b)^2=r^2\) したとき、
( ⅰ ) \((x-a)^2+(y-b)^2<r^2\) は円 \(C\) の内部となります。

( ⅱ ) \((x-a)^2+(y-b)^2>r^2\) は円 \(C\) の外部となります。

\(≧\) や \(≦\) のときは、円上の境界線を含みます。
 
・ 放物線と領域
放物線 \(F\) を、\(y=a^2+bx+c\) としたとき、
( ⅰ ) \(y>a^2+bx+c\) は放物線 \(F\) の上側部分となります。

( ⅱ ) \(y<a^2+bx+c\) は放物線 \(F\) の下側部分となります。

\(≧\) や \(≦\) のときは、放物線上の境界線を含みます。

 

問題解説:不等式の表す領域

問題解説(1)

問題次の不等式の表す領域を求めよ。$${\small (1)}~y≦-2x+3$$

不等式 \(y≦-2x+3\) の表す領域は、直線 \(y=-2x+3\) の下側部分となるので、

よって、上の図の斜線部分となり、境界線を含みます。

 

問題解説(2)

問題次の不等式の表す領域を求めよ。$${\small (2)}~x<3$$

不等式 \(x<3\) の表す領域は、直線 \(x=3\) の左側となるので、

よって、上の図の斜線部分となり、境界線は含みません。

 

問題解説(3)

問題次の不等式の表す領域を求めよ。$${\small (3)}~y≦-1$$

不等式 \(y≦-1\) の表す領域は、直線 \(y=-1\) の下側となるので、

よって、上の図の斜線部分となり、境界線を含みます。

 

問題解説(4)

問題次の不等式の表す領域を求めよ。$ $${\small (4)}~x^2+y^2≧5$$

不等式 \(x^2+y^2≧5\) の表す領域は、円 \(x^2+y^2=5\) の外側部分となるので、

よって、上の図の斜線部分となり、境界線を含みます。

 

問題解説(5)

問題次の不等式の表す領域を求めよ。$${\small (5)}~y<-x^2+2x$$

放物線 \(y=-x^2+2x\) において、平方完成すると、$$\hspace{ 10 pt}y=-x^2+2x$$$$\hspace{ 10 pt}y=-(x^2-2x)$$$$\hspace{ 10 pt}y=-(x^2-2x+1-1)$$$$\hspace{ 10 pt}y=-(x^2-2x+1)+1$$$$\hspace{ 10 pt}y=-(x-1)^2+1$$よって、頂点が \((1,1)\) の放物線となります。

不等式 \(y<-x^2+2x\) の表す領域は、放物線 \(y=-x^2+2x\) の下側部分となるので、

よって、上の図の斜線部分となり、境界線は含みません。

 

今回のまとめ

不等式の表す領域は、もとの図形の方程式のグラフを描きどこが領域になるか考えましょう。また、境界線を含むか含まないかを示すのを忘れないようにしましょう。

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