微分係数の求め方
また、関数 \(f(x)\) の \(x\) が \(a\to a+h\) まで変化するときの平均変化率において \(h\to0\) に近づけたときと考えることができます。計算するときはこちらで計算しましょう。
解法の手順は、
① \(f(a)\) と \(f(a+h)\) の値をそれぞれ計算します。
② 次の表を作り平均変化率を求めます。
\(f(x)\) | \(f(a)~\to~f(a+h)\) |
\(x\) | \(a~\to~a+h\) |
③ \(h\to0\) に近づけたときの極限値を求めます。$$~~~f'(a)=\lim_{h\to0}\frac{f(a+h)-f(a)}{a+h-a}$$$$\hspace{ 10 pt}=\lim_{h\to0}\frac{f(a+h)-f(a)}{h}$$
問題解説:微分係数
まず、\(x=2\) から \(x=2+h\) までの平均変化率を考えます。
\(x=2\) のとき、$$~~~~~~f(2)$$$$~=2\cdot2^2-3$$$$~=8-3$$$$~=5$$
\(x=2+h\) のとき、$$~~~~~~f(2+h)$$$$~=2\cdot(2+h)^2-3$$$$~=2\cdot(4+4h+h^2)-3$$$$~=8+8h+2h^2-3$$$$~=2h^2+8h+5$$
よって、表にまとめると、
\(f(x)\) | \(5~\to~2h^2+8h+5\) |
\(x\) | \(2~\to~2+h\) |
表より、平均変化率は$$~~~~~~\frac{(2h^2+8h+5)-5}{(2+h)-2}$$$$~=\frac{2h^2+8h}{h}$$$$~=2h+8$$
よって、微分係数 \(f'(2)\) は、 \(h\to0\) に近づけたときとなるので、$$~~~~~~f'(2)$$$$~=\lim_{h\to0}(2h+8)$$$$~=2\cdot0+8$$$$~=8$$
よって、答えは \(f'(2)=8\) となります。
今回のまとめ
微分係数を定義に従って解くときは、まず平均変化率を表から求めて極限値を求めましょう。