このページは「高校数学A:図形の性質」の公式や解法の手順をまとめたページとなります。
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【公式一覧】数学A:図形の性質
内分点と外分点の位置
線分 \({\rm AB}\) を \(m:n\) に内分する点 \({\rm P}\)
図のように \({\rm A}~\to~{\rm B}\) を \(m\) と \(n\) に分けて進んだと考えましょう。
・外分点
線分 \({\rm AB}\) を \(m:n\) に外分する点 \({\rm Q}\)
( ⅰ ) \(m>n\) のとき、
\({\rm A}~\to~{\rm B}\) を \(m\) 進んで \(n\) 戻ると考えて、
( ⅱ ) \(m<n\) のとき、
\({\rm A}~\to~{\rm B}\) を \(m\) 戻り \(n\) 進むと考えて、
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中点連結定理と平行線と比
\(\triangle {\rm ABC}\) と \({\rm AB}\) \(,\) \({\rm AC}\) のそれぞれの中点を \({\rm M~,~N}\) において、
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角の二等分線と比
「\({\rm A \to B}\) と \({\rm B \to D}\) の比」と
「\({\rm A \to C}\) と \({\rm C \to D}\) の比」と覚えましょう。
\(\triangle {\rm ABC}\) と \(\angle{\rm A}\) の外角の二等分線と直線 \({\rm BC}\) との交点を \({\rm E}\) とすると、
「\({\rm A \to B}\) と \({\rm B \to E}\) の比」と
「\({\rm A \to C}\) と \({\rm C \to E}\) の比」と覚えましょう。
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三角形の外心
このときの交点 \({\rm O}\) を中心とする円を \(\triangle {\rm ABC}\) の外接円といい、点 \({\rm O}\) を外心という。
・外心についての性質
( ⅰ ) 円周角と中心角の定理が成り立つ
( ⅱ ) 外心 \({\rm O}\) から頂点に引いた線分は半径となるので、
これより、\(\triangle {\rm OBC}\) は二等辺三角形となります。よって、底角が等しくなるので、
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三角形の内心
このとき、交点 \({\rm I}\) を中心とすれ円を \(\triangle {\rm ABC}\) の内接円といい、点 \({\rm I}\) を内心という。
・内心についての性質
( ⅰ ) 角の二等分線
頂点から内心 \({\rm I}\) に引いた線は角の二等分線となるので、
が成り立ちます。また、他の頂点でも同様に成り立ちます。
( ⅱ ) 円と接線の性質
図のように接点を \({\rm S},{\rm T}\) とすると、
円と接線の性質より、
が成り立ちます。また、他の頂点でも同様に成り立ちます。
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三角形の垂心
このとき、交点 \({\rm H}\) を三角形の垂心といいます。
また、垂線を3本引くので \(\triangle {\rm ABC}\) の内部で複数の直角三角形ができます。これらを用いて問題を解きましょう。
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三角形の重心
このときの交点 \({\rm G}\) を三角形の重心といいます。
\({\rm L}\) \(,\) \({\rm M}\) \(,\) \({\rm N}\) を各辺の中点とすると、
また、定理より、
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チェバの定理
① 着目する三角形を決めます。
次の図の \(\triangle {\rm ABC}\) に着目する。
② 頂点 \({\rm A}\) \(,\) \({\rm B}\) \(,\) \({\rm C}\) と交点 \({\rm P}\) \(,\) \({\rm Q}\) \(,\) \({\rm R}\) を確認して、頂点→交点→頂点→…と進んでいくルートを決めます。$$~~~{\rm A}~\to~{\rm P}~\to~{\rm B}~\to~{\rm Q}~\to~{\rm C}~\to~{\rm R}~\to~{\rm A}$$③ チェバの定理より式を立てます。
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メネラウスの定理
① 着目する三角形を決めます。
次の図の \(\triangle {\rm ABC}\) に着目する。
ここで着目する三角形が変わると、違う式が得られます。
② 頂点 \({\rm A}\) \(,\) \({\rm B}\) \(,\) \({\rm C}\) と交点 \({\rm P}\) \(,\) \({\rm Q}\) \(,\) \({\rm R}\) を確認して、頂点→交点→頂点→…と進んでいくルートを決めます。$$~~~{\rm A}~\to~{\rm P}~\to~{\rm B}~\to~{\rm Q}~\to~{\rm C}~\to~{\rm R}~\to~{\rm A}$$③ メネラウスの定理より式を立てます。
① 着目する三角形を \(\triangle {\rm PBQ}\) とする。
② 頂点 \({\rm P}\) \(,\) \({\rm B}\) \(,\) \({\rm Q}\) と交点 \({\rm A}\) \(,\) \({\rm R}\) \(,\) \({\rm C}\) を確認して、頂点→交点→頂点→…と進んでいくルートを決めます。$$~~~{\rm P}~\to~{\rm A}~\to~{\rm B}~\to~{\rm C}~\to~{\rm Q}~\to~{\rm R}~\to~{\rm P}$$③ メネラウスの定理より式を立てます。
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三角形の辺と角の大小関係
① 大きい辺に向かい合う角は、小さい辺に向かい合う角より大きい。
② 大きい角に向かい合う辺は、小さい角に向かい合う辺より大きい。
これらをまとめると、三角形の辺とそれに対する角の大小関係は一致します。
例えば、
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三角形になるための条件
2辺の和が他の1辺より大きくなるので、
これらがすべて成り立ちます。
逆に、3つの値が3辺の長さとなる三角形となるためには、上のの3つの式がすべて成り立つ必要があります。
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円周角と中心角
上の図で弧 \({\rm AB}\) と弧 \({\rm CD}\) が等しいとき、
(2) 円周角は中心角の半分である
上の図で、
(3) 弧の長さが等しい \(~\Leftrightarrow~\) 中心角が等しい
上の図で弧 \({\rm AB}\) と弧 \({\rm CD}\) が等しいとき、
また、
これより、弧の長さの比と中心角の比は一致します。
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円に内接する四角形と角
四角形の対角の和は \(180^\circ\) となります。
上の図より、
逆に、四角形の対角が等しければその四角形は円に内接します。
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接弦定理
上の図で、\(\triangle {\rm ABC}\) の外接円と点 \({\rm A}\) での接線 \({\rm ST}\) において、
また、
これらが成り立ちます。
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内接円と接線の条件
円と接線の性質より、
が成り立ちます。また、他の頂点でも同様に成り立ちます。
また、次のように \(\angle{\rm SAT}=90^\circ\) であるとき、
円より、四角形 \({\rm ASOT}\) は正方形となります。よって、
となり、円の半径と等しくなります。
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方べきの定理
① 2本の直線のそれぞれについて、「円上の点→交点」と進む積の値を求めます。
② 上で求めた値をイコールで結びます。
また、接線がある場合は
片方の直線を「(接線の長さ)2」として計算します。
(※教科書の表記と異なる場合があります。)
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2つの円の位置関係と共通接線
\(d\) と \(R+r\) と \(R-r\) の大小関係より、2つの円の位置関係の条件を求めます。
( ⅰ ) \(d>R+r\) のとき
2つの円は離れている(外部にある)
共通接線は4本
( ⅱ ) \(d=R+r\) のとき
2つの円は互いに外接する
共通接線は3本
( ⅲ ) \(R-r<d<R+r\) のとき
2つの円は2点で交わる
共通接線は2本
( ⅳ ) \(d=R-r\) のとき
円 \(C_2\) が円 \(C_1\) に内接する
共通接線は1本
( ⅴ ) \(d<R-r\) のとき
円 \(C_2\) が円 \(C_1\) の内部にある
共通接線は0本
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共通接線の長さ
\({\rm AB}\) を平行移動して、\(\triangle {\rm OO’E}\) で三平方の定理を用いる。
パターン(2)
\({\rm CD}\) を平行移動して、\(\triangle {\rm OO’F}\) で三平方の定理を用いる。
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